ふと、半年の振り返りをしたくなりました。
というのも、2022年から依頼の収入を記録するようになって、6月も終わったことだし、現時点での実績を前年と比べてみようかと。
また、2023年上半期の活動を振り返りつつ、下半期の活動をどうするか、改めて可視化したいと思います。
■実績と売り上げ
さっそく、2023年1月から6月の実績と売り上げについて、下記の項目を基に見ていきます。
・依頼受注数:年内に受けた依頼の数
・依頼完了数:年内に完了した依頼の数
・売上:手数料などを除いた手取り金額
まずは比較対象である、2022年の1月から6月までの実績と売り上げを。
●依頼受注数:8件
ココナラ:8件
●依頼完了数:8件
ココナラ:8件
●売上:49,218円
ココナラ:49,218円
次に、2023年の1月から6月までの実績と売り上げ、前年比です。
●依頼受注数:8件(±0)
ココナラ:5件(-3)
Skeb:3件(+3)
●依頼完了数:8件(±0)
ココナラ:4件(-4)
Skeb:4件(+4)
●売上:51,968円(+2,750円、+5.58%)
ココナラ:40,451円(-8,767円、-17.81%)
Skeb:11,517円(+11,517円)
全体的な依頼受注数と依頼完了数は増減なし、でした。
取引を行ったサイトごとに見れば、ココナラの受注数と完了数が減って、Skebでの受注数と完了数が増えました。
売上は全体で見れば前年と比べて5.58%の微増。
ココナラは20%弱の減、Skebが新たに加わりました。
ココナラは受注数、完了数、売上のすべてにおいて前年より減りました。
要因としては、
・基本料金の値上げ
・小説のイラスト制作サービスの受付休止
が大きいのではないかと思います。
2022年3月あたりまでは、1枚あたり2,000~3,000円で受けていました。
低単価ゆえに1件の依頼で複数枚を制作して、全体の金額を高めていた、というのが何件かありました。
また、2022年上半期に受注した依頼の半分以上が小説のイラスト制作でした。
一枚絵の制作に絞り、販路を狭めたことも影響したのではないかと思います。
とはいえ、完了した依頼の1件あたりの平均金額を見ると……
●2022年:6,152円
●2023年:10,112円(+3,960円、+64.37%)
※金額は小数点未満切り捨て
64%の増となっています。
1件当たりの制作枚数も踏まえれば、1枚当たりの単価は100%前後上がっていることになります。
Skebについては、2022年の上半期には実績がなかったため、言及することは特にありません。
以上が、2023年上半期の実績と売り上げ、2022年上半期との比較です。
■活動内容の振り返り
ここ半年は、「これからどう生きたいか」「どんな道に進みたいか」と、自分の在り方と向き合いつつ、変化と挑戦に臨んでいました。
特に変わった――というより変えたのが、3月。
自分はどんなイラストレーターか? というブランディングをするために、活動方針を見直しました。
●1月、2月
依頼受注数5件を目標に、海外VtuberからSkebのリクエストをもらおうと、Vtuberのファンアートを描いていました。
1月、リクエストこそありませんでしたが、ココナラで新規1件、リピート1件の合計2件の依頼を受けました。
2月からは、Skebでアピール(営業活動)を始めました。
10件送って2件、リクエストがもらえたものの、このままじゃダメだ、と感じました。
今の私の言葉で言えば、商品力が足りない。
Skebで売れている人の作品を見ると、なにかしら特徴があります。
誰もが描いているようなものとは違う、その人だからこその作品。
リテイクなしのリクエストだから通じる商品力。
それまで「キャラクター+背景」の一枚絵を描いていましたが、Skebのリクエストを見据えたアートスタイルの模索を始めました。
●3月
活動方針に疑問を持ちました。
「このままVtuberのファンアートを描き続けていていいのか?」
「Vtuberのイラストを描くイラストレーターとして認知されていいのか」
と。
ただ実績と収入を得るためなら、別に構わないのですが。
でも、私が辿り着きたいのは、ブランドコンテンツによる収入。
クライアントワーク以外での収入も考えるなら、Vtuberを描き続けるのは違うんじゃないか。
Vtuberを描き続けることで私をフォローしてくれた人達は、私の好きなものや興味のあることに共感してくれるだろうか。
そう考えたら、違うな、と。
確かにVtuber界隈は今、トレンドです。
Vtuberのモデル制作をはじめ、様々な用途のイラスト制作の依頼も多数あります。
個人においては、かなり依頼がもらえるジャンルだと思います。
ですが、長期的に私の好きなものや興味のあることに共感してくれるファンを増やす、やがてブランドコンテンツの収入を得るのであれば、そのためのブランディング、マーケティングをしていくべきだろう、と。
Vtuberから一転、馴染みがあって、ブランディングに関連性のあるファイアーエムブレム(以下FE)のイラストを描き始めました。
●4月
3月に引き続き、FEのイラストを描きつつ。
商品力のあるアートスタイルの模索をしていました。
ココナラでの依頼やSkebでのリクエストはまったくないため、ひたすら二次創作をしていた1ヶ月です。
●5月
二次創作を描く傍ら、イラストを描き始めて3年目の集大成のイラストを描くための下準備を進めていました。
また、マーケティングやブランディング、PRなどといったビジネス系の書籍や動画で商売の勉強をしていました。
2月や3月あたりからなんとなく思ってはいましたが、「ただイラストが描けるだけではダメだ、やっていけない」という危機感がより明確に。
かつ、それまでなかった見方や考え方に触れたことで、商売に対する解像度が高まりました。
●6月
集大成のイラストが完成しました。
新しい看板ができただけでなく、1年前の自分と見比べて、どれだけ成長できたか、という実感を得ることができました。
また、下準備として制作した立ち絵やリファレンスシートで、商品力を追求したアートスタイルの下地ができたのでは、と思います。
傍ら、ビジネスの勉強で得た知識を活かして、ココナラのプロフィールとサービスページを改修しました。
■下半期について
2023年の初めに、このような活動方針を掲げました。
1.月5件の依頼受注の継続を目指す
2.支援サイトでの収入を得るためによりブランディング強化を図る
下半期も上記の内容を変えずにイラストレーターとして活動していきます。
目下、特に注力するのは月5件の依頼受注達成と、その継続。
特に国内外問わず多くの人々にアプローチのできるツイッターからのSkebリクエストや直接依頼を狙います。
傍ら、ココナラでも依頼を受けつつ、総合的な受注数の増加と料金の値上げを図ります。
上記の記事で、
昨年の記事の中で、ココナラについて撤退だったり利用継続だったりと方針を何度か変更する旨を書きました。
Skebで立て続けに5件、リクエストをいただいていた中で、ココナラについてどうするかを検討しまして。
結論としては、今年中に休止します。
と書きましたが。
現状、今年中の休止は難しそうです。
いや、できないですね。
さすがにまったくの無収入の期間を設けれるほど余裕がないため、「もうココナラは使わなくていいかな」と自然と思うようになるまでは、休止せずに使い続けようと思います。
ツイッターの運用について。
すでに月間報告でも書いていることですが。
Skeb向けの商品づくりをしつつ、テストマーケティングの企画をしながら、他ユーザーとのコミュニケーションを図ります。
2月まで続けた、Vtuberのファンアートを描くロードマップでは、有名Vtuberのイラストを描いて、本人にRTしてもらって、他のVtuberへの認知を図るUGCを生み出す、という形式でしたが。
実験的に、不特定多数の対象に向けた企画をすることで、どういった反応が得られるか、どんな結果が出るかを検証してみようかと。
無償企画は依頼やSkebのリクエストに結びつかない、みたいな話をいつぞや見聞きしましたが、百聞一見に如かず。
実際に自分のアートスタイルやメッセージで試してみないことには、無意味かどうかは決めつけられません。
ツイッターのアルゴリズムが公開されたことで、ツイートがどんな風にフォロワー以外のユーザーにも届くかが判明しました。
企画自体はあくまでアルゴリズムを活用して知名度を拡げるきっかけとして。
そこからどんな展開が起こるか、を知りたいと思っています。
また、有名VtuberのRTだけでは届けられていない潜在顧客という領域もあるんじゃないかと。
まだまだ実験も知見も不足しているので、試せることはどんどん試していきます。
さて、2023年上半期はイラストレーターとして、フリーランスとして生きるための成果はあまり出ませんでした。
このまま行くと、2022年よりも悪い結果に終わってしまうんじゃないかと考えてしまいます。
ただ、1年前の自分にはなかった知識や見方、考え方があります。
運よく依頼やリクエストがもらえた2022年よりも、より着実に成果を挙げられる下地ができているはずなので、去年のように、思いもしなかった展開が起こるんじゃないかと思ったりもしています。
楽観的ではありますが、なにかしらいい結果や成果が出る時、それはその直前までの自分が思いもしなかった出来事がきっかけになるため、延々と不安がっていてもしょうがないな、と。
どうせ未来は分かりっこないです。
ただ、未来は今の自分が進んだ先にあります。
自分で決めて、自分で築くことができます。
だとしたら、今の自分がやれることを精一杯やるだけ。
というわけで、今日も淡々粛々黙々と、依頼のイラストを描きつつ、商品づくりを進めていきます。
では。