ホムンクルスは脱フラスコの夢を見るか

脱ニートを目指す絵描きな引きこもりが、主に週間・月間・年間ごとに振り返りを残すブログ。

#212 know thyself【週間報告(2/26-3/4)】

 ここのところイラストレーターとしては下がり調子で、2月の月間報告を書いていた時にはメンヘラになりつつ、模索という名の迷走をしていたわけですが。

 やれるだけのことをやりつつ、落ちるところまで落ちると、図らずも冷静になって視界がわずかばかり開けます。

 視界についてはむしろ、焦りで狭まっていただけなのでしょうが。

 ここ1週間はひたすらイラストを描きつつ、今後の活動について色々考えていました。

 

 というところで、週間報告です。

 

 3月第1週に完成・公開したイラストはこちら。

 


 VShojoのSilvervaleとNyannersの二次創作です。

 なかなか珍しいことに、週に3枚(うち1枚は差分)も描きました。

 Silevervaleが思ったより早く完成したので、じゃあついでに『龍が如く 維新!極』とコラボしたらしいNyannersを描こう、と。

 

 で、ここ1週間で、以前描いた月白さんとVeibaeを含めてSNSで公開しました。

 

 イラストを描く傍ら。

 こまめにSkebの新着作品を眺めつつ、アピールを送るクライアント探しをしていました。

 ここ1週間は、収穫はまるでありませんでした。

 いや、実際にはゼロではなくて。

 条件に合う方がなかなか見つからず、リストに加えたのは2、3人だけ。

 そしてリストの中から選んでアピールを送ったりもしましたが。

 ユーザーページやツイッター、配信活動サイトをチェックした上で、今回アピールを送れたのは2人だけ。

 

 さすがに少ない、と自分でも思います。

 仮に10人に1人の確率でリクエストに繋がるとしたら、このペースで行くと月に1件しか受注できません。

 もう少し条件を緩めたり、アピールを送る相手の幅を広げたりするべきかと考えたりしますが。

 はたしてむやみやたらにアピールを送ればいいのか? と。

 アピールを送ることが目的になりかけていないか? と。

 どこかテンプレ的で上っ面で心のこもっていない文章を送ってリクエストに繋がるのか? と。

 それは今後に繋がるような活動なのか? と。

 自然と自問が浮かんできます。

 

 さらに。

 今の活動に疑問を強く抱いていて。

 

 それは、このままVtuberのイラストばかり描いていっていいのだろうか? というものです。

 たぶん、現状の長月夜永は、

Vtuber(VShojoと特にNyanners)が好きな、あるいはそれを描くイラストレーター」

 という認知をされているんじゃないかと思います。

 言い方を変えれば、傍目にはそんな風に映っているんじゃないかと。

 ツイッターのツイート欄にしても、メディア欄にしても、Vtuberのイラストでびっしり埋められていますし。

 また、特にVShojoのイラストを描き始めてフォローしてくれた方々は、私のVShojoのイラストに興味を持ってフォローされた方々が大半だと思います。

 

 だとすると、なにか違うな、と。

 

 Vtuber関連のクライアントワークを受けるためなら、別に構わないどころか、むしろそのくらいした方がいいと思います。

 それもそれで、ある意味ブランディングですから。

 しかしながら、今後支援者を募ったり、ブランドコンテンツによる収入を確立することを考えると、今の状態や活動とはミスマッチなように感じます。

 なぜなら、目指す先にあるのはクライアントワークではありませんから。

 いや、クライアントワークは継続しますが、それとは別のコンテンツ収入が欲しいよね、と。

 そのためには、私の提供するコンテンツにお金を払ってくれる、あるいは(FANBOXやPatoreonなどで)支援者になるくらいのコアなファンを増やしていかないといけないわけで。

 そのファンについては、私の好きなカテゴリやジャンルを共有できる、あるいはそれらが共通する方々がいいな、と考えています。

 

 で、私の好きなカテゴリやジャンルと言えば、

・剣と魔法のファンタジー
・バトルファンジー、アクションファンタジー
・和風な世界観
・かっこいい

 と、こんな感じです。

 じゃあ、Vtuber界隈でこれが共通するか、共有できるか、という話になるんですが。

 昨年の6月から某ロードマップに沿ってVtuberのイラストを描き始めてきて、1年にも満たない間に感じたのは、

Vtuberはキャラクター性じゃなくて、パーソナリティが求められている」

 ということです。

 

 この2つ、人によっては解釈が異なるかもしれませんが。

 あくまで私の認識では、「Vtuber=動画投稿・ライブ配信者」と捉えています。

 まあ、「Vtuber」が「Virtual YouTuber」の略称なので、当然と言えば当然かもしれません。

 画面内に動くLive2Dあるいは3Dモデルを置くことで、視聴者に親近感をもたらして、距離感を近づけているのがVtuberなんだろうな、と。

 なおかつ、モデルというアバターを使うことで、配信者も視聴者もリアルな外見を気にしなくてもいいです。

 

 さらに、Vtuberモデルを制作する上で、配信者は必ずと言っていいほどキャラクター的なコンセプトを持たせています。

 なにかしらの動物だったり、天使や悪魔だったり、メイドだったり。

 余談ですが、最近Skebを眺めていると、やたらキツネ系のVtuberをよく見かけます。

 Vtuber、キツネ好きな人多くない?

 

 で、アバターにキャラクター的な記号や設定を盛り込んでいるのがVtuberですが。

 アバターはあくまでアバターであって、Vtuberはキャラクターではないな、と。

 ただし、”私がこれまで見てきたVtuberの方々の多くは”ということを添えておきます。

 アバターのキャラクター性を貫き通している方々もいるので。

 

 アバターはあくまでアバターであって~、というのを強く感じたのは、ホロスターズのTEMPUSでした。

 活動開始してまもなくの頃にイラストを描いたことがあります。

 特設サイトでは、ファンタジーRPGのような世界観や設定、プロフィールを打ち出していて、そういったものが好きな私としてはすごく興味をそそられました。

 しかしいざ各メンバーの活動が始まってみると、他のVtuberとあまり違いを感じなかったり、期待外れな感じを覚えたりました。

 

 その後にVShojoのイラストを描き始めるわけですが。

 VShojoもまた、各メンバーにキャラクター的な設定や世界観、バックストーリーがあって、ホームページにそういった記載があります。

 とはいえ、当人のSNSや配信活動、投稿されるファンアートなどを見ていると、やっぱりキャラクター性よりもパーソナリティが出ている、求められている、見られているように感じました。

 

 今さらながら、キャラクター性とパーソナリティについて。

 この違いは、ストーリー性がある(感じられる)かどうか、というのが私の解釈です。

 アニメやマンガ、小説などといった創作物における登場人物とVtuberとでは明らかに違うよね、と言った方が通じるでしょうか。

 

 その上で、私が創作活動で求めているのは、リアルな人間性(=パーソナリティ)よりもキャラクター性やキャラクターなんだな、と気づきました。

 それを踏まえて、私の好きなジャンルやカテゴリの共有や、それに基づいたブランドコンテンツの提供の話をすれば。

 ――Vtuberではとても厳しいように思います。

 重ねて、私が創作活動で求めているのはキャラクター性やキャラクターなわけなので。

 

 これに気づいた時、「まずいなー」と天井を仰ぎました。

 根本的な活動内容や方針を改めないといけませんから。

 今後のブランディングを考えて、

・キャラクターを求めている
・長月夜永の好きなジャンルやカテゴリが共通する

 といったフォロワーを求めて、増やしていく必要があります。

 そこから、コンテンツにお金を払ってくれる、支援してくれるようなファンとなる人を見出していくことに。

 

 昨年の6月から数えれば、ここまで約9ヶ月。

 その9ヶ月の積み重ねを、おそらくすべてではないでしょうが、それでも大多数を切り捨てることになるんじゃないかと。

 とはいえ、もうVtuberのイラストは描かない、というわけでもなくて、固執するのをやめよう、みたいなスタンスです。

 

「海外個人勢Vtuberのイラストを描くイラストレーター」

 から、

「剣と魔法のバトルファンジーやかっこいいものが好きで描いているイラストレーター」

 になるために、そう認識されるために、そんな風にブランディングしていくために。

 

 しかしながら明確なロードマップがないので、ひたすらイラストを描いて試行錯誤したり、そんな道を辿ったであろう先人を探したりしつつ、になるかと思います。

 合わせて、ホームページを作り直したり、スキルマーケットの運用方針を考え直したりしないといけません。

 

 なかなか効率的に、合理的に物事を進められませんが、脱ニートはもちろん、その後イラストレーターとして長く活動し続けるためにも、都度自分と向き合いつつ、恐れず行動していこうと思います。

 

 さて、ここ1週間ほど考えていたことを基に書き出していたら、それなりに長くなりました。

 このところしばらく、文量の多い記事が続いていますね。

 それだけ見えているものや考えること、自分と向き合う時間が増えたんだろうな、と。

 私自身、この週間報告もそうですが、月間報告や年間報告を書く時間は結構大事だと思っていて。

 例えるなら、事業の決算や会社のミーティングみたいな。

 決まった期間の中でどんなことをして、どんな結果が出て、成果が出せたかどうか、それらを基に今の自分の状態を確認したり、今後どうするか、どうすべきかを考える、調整のための貴重な時間です。

 

 そんなのワードファイルでひとりこっそり描けばいいんじゃないかと。

 いや、こうしてブログにすることで他者の目を意識して自身を客観視できますし、タイムリーに公開することで後々「あの時こんなことを考えていた」を証拠として出すことができますし、書き終えた後にふと自分の状態に気づくこともありますし。

 よほど倫理・道徳に反するようなことを書かなければ、メリットの方が大きいので、こうしてブログとして残しています。

 

 さて、余談を描いたら4000文字を超えてしまったので、このあたりで締めようと思います。

 

 とりあえずこの先1週間は、イラストを描くどころじゃないかもしれません。

 新しいロードマップの形成をして、活動方針を固め直さないと、ただイラストを描く、無作為に営業活動をしてだらだら時間を費やすだけになってしまうので。

 次の週間報告では、新しいロードマップや活動方針について書きたいところです。

 

 では。