ホムンクルスは脱フラスコの夢を見るか

脱ニートを目指す絵描きな引きこもりが、主に週間・月間・年間ごとに振り返りを残すブログ。

#286 誰もがやってることをそのままやり続けるもんじゃない【週間報告(3/24-3/30)】

 もう3月なのに雪が降っていた先週から一変、ここ1週間でどんどん暖かくなってきたな、と。

 夜明け前に起きては作業を始めているわけですが、暖房をつけなくても問題ないくらいに、ようやく暖かくなってきました。

 季節の変わり目を感じると共に、なんとなく、クリエイターとしての変わり目のようなものを感じている今日この頃です。

 

 それでは、週間報告です。

■3月の目標

□一枚絵を2枚以上完成、公開

□小説の推敲を完了、イラスト制作を進める

□X(Twitter)での宣伝の投稿を週に1回以上、月に合計4回以上行う

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■うまくいった点

・企画の一枚絵を完成、お渡し、公開することができた

・新作の小説を完成、Kindleで出版することができた

・宣伝投稿を1回することができた

 

■改善できる点

・小説の出版後、挿絵制作を優先してしまって、企画の一枚絵制作に時間を集中することに切り替えるのが遅れてしまった

・小説の表紙やタイトル、あらすじなど、完成や出版を焦ってしまったようで、「面白そう」「面白くなりそう」という雰囲気に欠けているように感じられた

・宣伝投稿の内容が甘かったせいで再投稿することになってしまった

 

■コメント

 3月第5週は、なにかと色々やり切った1週間でした。

 同時に、課題や発見が多々あった1週間でもありました。

 

 まずはイラスト。

『#RTしたVtuberさんを描く』のタグ企画で当選されたVtuberさんのイラストを完成、お渡し、公開することができました。

 今回制作したイラストがこちら。

 

 テーマをください、と伺ったところ、「夜桜」といただいて。

 夜桜の近くでなにをしたいか? と深掘りしてみれば、「桜を見ながらお酒を飲むのもいいし、宴を開いて猫たちや妖怪たちとワイワイするのもいい」と具体的なストーリーをいただいて。

 猫たちや妖怪たちとワイワイする、というのが楽しそうで、イメージが浮かんできて、好きな妖怪を伺って今回のイラストを描き始めました。

 

 前回に引き続き――というか、前回以上に描き入れるモチーフが多い一枚絵で。

 キャラクターがなんと、9体。

 集大成で武器を10~20振り描き込んできた経験はあるものの。

 依頼でもここまでキャラクターを描き入れたことはありません。

 また、経験値の乏しい、あるいは経験値のないモチーフも多数ということで、完成までに2週間弱とかなり時間がかかってしまいました。

 ただ、その分やはり経験値ががっつり得られた、モチーフに対する解像度が上がった、スキルツリーが解放された、ということで、得るものは多かったし、大きかったしと、有意義だったことに間違いありません。

 

 次、小説。

 通しの推敲を終わらせて、出版に漕ぎつけることができました。

 3月25日の5時か6時に出版申請を行い、同日8時7分に販売開始の連絡が来ました。

 いやはや、対応めちゃくちゃ早いな、と。

 これまで、出版申請を行ってから販売開始になるまで、早くて翌日、著作権の確認などの手続きがあると2~3日くらいかかっていたんですが。

 要因としては、Web小説として公開していたなかったことが大きいのかな、と。

 また、朝方に申請したこととか、その日他の作品の申請が少なかった、なんていうのもあるのかもしれません。

 

 ともあれ、とりあえず、新作を出すことが叶いました。

 

 ――とりあえず、です。

 いざ出版してみて、「やっぱりこうした方がよかったかも……」という課題点が色々浮かんできました。

 

 改善できる点でも描きましたが。

・タイトル
・あらすじ
・表紙

 に関して。

 特に表紙とタイトルについては、こちら。

 

 まず、タイトルは『魏峰』と、主人公の名前をそのままに。

 これについては変えなくてもいいかな、と。

『Helck』みたいに、主人公の名前をタイトルに当てている作品も過去にあるので。

 とはいえ、今回試しにサブタイトルに、

「山賊呼ばわりされ、かつての理想郷を救う旅に巻き込まれた剣客、実はとてつもない実力者で」

 と入れてみたんですが。

 ……いらないかもな、と。

 もしくは、もっとシンプルに、読んでほしい読者層に向けた雰囲気にした方がいいかもな、と。

 

 そして表紙。

 世界観というか、物語やタイトルの雰囲気に合わせて、もう少し硬派、シリアス、ヘヴィ、タイト、みたいな感じにした方がよさそうだな、と。

 

 総じて、自作品への理解とターゲット設定、コンセプトが甘いパッケージづくりになってしまったように感じています。

 小説を出すのが1年以上ぶりで、初めて取り扱うジャンル、3月中に出したい欲に駆られた、などなどが相まってか、お粗末になってしまったな、と。

 

 Kindleでの出版のいいところは、不備があったら差し替えることができる点です。

 そして、無料キャンペーンを打ち出せること。

 パッケージを改めたら、他のタイトルで無料キャンペーンを行い、本作を知ってもらう、という導線づくりもできます。

 もちろん、また新作を出して、作者のプロフィールからこれまで出した作品を知ってもらうこともできます。

 売り出す機会や打ち手は様々あるので、1回出して初速がダメだったからと落ち込む必要はないし、ロングテールで読まれる可能性がある、と考えています。

 

 次、宣伝投稿。

 というか、SNS運用でしょうか。

 

 少しずつ、過去作をアプローチを変えて投稿することへの抵抗感が薄れてきています。

 最近、SNS――特にX(Twitter)においては、アカウントは1つの本である、ということを動画で学んで。

 私の場合、タグ企画で宣伝、集客をします。

 投稿に添付したサンプル画像だけではなくて、投稿からプロフィールを開いた時に、タグ企画の主旨に沿った作品を並べていた方が、「この人はこういうイラストを描くのか」と思ってもらえるんじゃないかと。

 つまり、信頼感を高めたり、ブランディングを図ることに繋がる可能性があるわけで。

 そう考えると、アプローチを変えつつ過去作を改めて投稿することにも意味が生まれます。

 なんで宣伝投稿をするか、宣伝投稿をどう使うかがハッキリすると、やらないのはもったいないな、と。

 

 4月の頭に、またタグ企画をやります。

 それまでに、今回のタグ企画で見えた反省点や改善点を踏まえて準備を進めつつ、企画の主旨に合わせて投稿を整理しておこう、と。

 

 最後に、余談を。

 

 ふと、過去記事を見返してみました。

 去年の同じ頃、どんなことをしていたのか気になって。

 

 2023年の3月は、今回みたく新しい路線に切り替えていた時期でした。

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 それまで、海外Vtuberのファンアートを描いて、本人にRTしてもらって、UGCで依頼やリクエスト獲得に繋げよう、というロードマップに沿って動いていて。

 3月に入ったあたりで、このまま「Vtuberを描くイラストレーター」として認知されていいのか? と疑問を持って。

「剣と魔法のバトルファンジーやかっこいいものが好きで描いているイラストレーター」として認知してもらうために、ファイアーエムブレムの二次創作を描くようになりました。

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 それが2023年11月まで続いて、12月以降は描いていません。

 12月から1月にかけて依頼が重なったのと、年賀イラストや集大成を描いたり、立ち絵を出してみたりと様々あったからなんですが。

 

 気づいたら、二次創作自体する気が失せていました。

 なにか描きたい欲求や衝動があるわけでもなく。

 なにを描こうかと決まることもなく。

 

 なにもせず、ただただ悶々と悩む時間が、すごく惜しい。

 だったら、企画をしよう、ということで、今に至ります。

 

 とりあえず企画をして、当選した2名の方の作品を描いたわけですが。

 なんとなくいい感触を得られています。

 投稿がめちゃくちゃリポストされる、いいねされる、バズる、というわけではありませんが。

 対話という直接的なコミュニケーションを通じて、イラストを描いて、喜んでもらって「ありがとう」と言ってもらえるのが、いいなと。

 去年の3月以降と比べれば、ウェルビーイングが高まっているような実感もあります。

 

 で、思ったことが。

 イラストを投稿して、リポストやいいね、リプライといった反応がもらえることと、企画でたった1人のためにイラストを描いて喜ばれることに、違いを感じていて。

 なにが違うのかといえば、前者は称賛、後者は感謝。

 

 個人的な価値観でいえば、称賛に対してあまり価値を感じていなくて。

 長いことサービス業、接客業に携わっていたせいか、30件ほどですがスキルマーケットでご依頼をいただいたせいかは分かりませんが。

「すごい」と言われるより、「ありがとう」と言ってもらった方が嬉しいというか。

 かつ、相手がほしいものを把握してしっかり提供した上で「ありがとう」と言ってもらうことの方が、充足感があるというか、「やってよかった」と思えるというか。

 

 ターゲットとするペルソナを設定するスキルが足りないのかもしれませんが、イラストを提供する相手が明確な方がやりやすいと感じています。

 

 だとすれば、「明確な誰か」のためにイラストを描けばいいんじゃないか、と。

 

 とはいえ、ただ描くだけなら、誰もがやっていて。

『#RTしたVtuberさんを描く』のタグを見てみれば分かりますが、ライトな作品が多く目につきます。

 交流目的とか、フォロワーやインプレッション増やすためとか、スコアを上げるためとか、そんなバックグラウンドが感じられて。

 

 それだと埋もれるというか、感謝はされても記憶に残らない。

 企画に参加する方というのは、次から次に企画を探しては参加する、という傾向が強いです。

 手軽に描いたものは、後々見返した時、誰に描いてもらったか、名前を思い出してもらうことはできないんじゃないか、と。

 

 だからあえて、対話というコミュニケーションを取って、がっつり一枚絵を描いています。

 

 今年は、これを貫いてみようかと。

 今年、これを貫ききれるなら、来年以降も続けていこうと。

 今、なんとなくイラストレーターとしてのコンセプトが固まりつつあって。

 2023年3月以降は、「剣と魔法のバトルファンジーやかっこいいものが好きで描いているイラストレーターとして認知されたい」という自分本位の活動になっていましたが。

 そうじゃなくて、人に求められるようなコンセプトを固めて、打ち出して、ブランディングしていこう、と。

 今はとりあえず企画をするだけですが、企画を進める中でコンセプトを固めて、ゆくゆくはそれを掲げた上で企画をしていきたいです。

 

 さて、そこそこ長くなりました。

 いやー、いっぱい書いたなー、と思う傍ら、もう月末で。

 間髪入れず月間報告です。

 はたしてどれくらい書くことになるやらか。

 

 では。