最近、SNS――特にX(Twitter)を見るのが嫌になっているな、と。
一時的にメンタルが落ち込んでいた、ということもあるかもしれませんが。
感覚として、5、6年ほど前まで毎日やっていた某ソシャゲをやめようと思った時に似ています。
やらされている感、でしょうか。
アルゴリズムによってランク付けみたいなことをされたり、他ユーザーへの投稿の表示を増減されたり。
いちいちある程度の頻度で、それなりの内容の投稿をしないと冷遇される、みたいなシステムが、めんどくさいな、と。
かつ、なにかしら他者とコミュニケーションを取ることを暗に強いられているようで、ことさらめんどくさい。
とはいえ、クリエイターとしてPRするには現状外せないので、使い方次第なんですが。
前置きが少し長くなりました。
それでは、週間報告です。
■2月の目標
□一枚絵を1枚以上描く
□小説の原稿執筆で初稿を完成させる
□宣伝の投稿を週に1回以上、月に合計4回以上行う
■うまくいった点
・一枚絵の制作に着手できた
・小説の執筆が92,000文字以上まで進んだ
・コミッション向けのイラストレーターとしての付加価値について考えることができた
■改善できる点
・一枚絵の用途や取り入れたい要素などで迷って、構図段階から進まなかった
・X(Twitter)での宣伝投稿が1回もできなかった
・高めの予算と実績が増えることに釣られて、取引開始前から違和感があって、やっぱり受けなきゃよかったと思うようなしんどい依頼を受けてしまった
■コメント
2月第3週のハイライトは、小説の執筆が捗ったことです。
第2週の週間報告で、第3週で85,000文字以上になるんじゃないか、みたいなことを書きましたが。
それ以上に書き進めることができました。
内容としても、クライマックスに突入して、残るイベントもあと少し。
今月中に初稿が完成する目途が立って、あわよくば第4週で書き上げることができたら最高だな、と。
また、2月中に試験的に設けた休日を活用して、9000文字以上書くことができた1日がありました。
あと1000文字弱で1日1万文字が叶うところまで行きましたが、他にもやるべきことがあったので、あえてやめました。
小説の執筆が順調に進む傍ら、一枚絵の制作は難航しています。
理由としては、
・なかなかコンセプトが決まらなかったこと
・用途を見据えつつ、ブランディングにも繋がるものを描きたい、という考えから、なかなか構図が決まらなかったこと
・依頼や実名名義のイラスト制作を優先していた
といったところです。
用途というのは、特にココナラブログでの「基本的なお取引の流れ」という記事で、制作工程ごとの説明に添えることです。
3月に、これまでの中では割と大きな節目を迎えることになるため、その準備をしたいな、と。
ですが、依頼や実名名義のイラストの納期がもうすぐだったり、スケジュールが被ったり、1日1000文字以上は小説を書かないといけなかったりで、なかなか時間の確保ができていませんでした。
第4週からは時間が取れるので、小説を書き進めつつ、一枚絵の制作もしっかり進めていきたいところです。
……依頼が来たらどうなるかは分かりませんが。
そして、コミッション向けのイラストレーターとしての付加価値について考える時間がありました。
2023年は見積り金額が1万円以上になる依頼が増えて、11月以降からこれまでの間は、1万円以上が続き、中には3万円となるものも。
以前のような、例えば小説の表紙と挿絵数枚で、というのではなく、イラスト1枚で、というものから、差分数点で、という感じです。
少しずつ、着実に金額が上がって、実績も増えています。
前々から、1件4万円を見据えてきましたが、今、かなり近づいてきています。
とはいえ、ただイラストを描けるだけじゃ、ここからさらに金額を上げていくのは厳しいんじゃないか、と。
「4万円以上になっても長月夜永に描いてもらいたい!」と思ってもらえるような付加価値が必要になります。
そもそも付加価値とは? という話ですが。
『付加価値のつくりかた 一番大切なのに誰も教えてくれなかった仕事の本質』という、平均社員給与が2000万円を超える株式会社キーエンスに勤めていた方の書籍によれば。
まず価値とは、お客様が感じるもの。
次に付加価値とは、お客様のニーズを叶えるもの。
というように定義されています。
ニーズについて突き詰めると、大きく分けて2種類あります。
顕在ニーズと、潜在ニーズ。
顕在ニーズとは、お客様が期待していたり、欲しがっているものを自覚しているニーズです。
表面的に見えているニーズと言うこともできます。
対して潜在ニーズとは、お客様自身は意識していないものの、なにかをきっかけに「こういうのが欲しかった」と感じるニーズです。
私はイラストレーターなので、イラスト制作で例を挙げるなら。
ボーカロイドで作った楽曲のMVに使うイラストで、「初音ミクみたいなキャラと、こういう背景を描いてほしい」といった感じの依頼が何度かありました。
ただ、ヒアリングをしたり、キャラデザを出したりしてみれば、「初音ミクみたいなキャラ」ではなく、「初音ミク」がほしいんじゃないか? と発覚して。
「それなら、楽曲の世界観に合った衣装の初音ミクにしませんか?」と提案したところ、快諾というか、喜んでいただきました。
もう1つ例を挙げるなら。
キャラクター立ち絵の依頼をいただいた際、キャラクターシートというものの記入をお願いしています。
性別や身長、髪型や髪色など、キャラクターの特徴を書き出してもらう作業なんですが。
人によっては、具体的に記入している項目と、抽象的に記入している項目があったりします。
服装では「白色のフード付きパーカーにブラウンのショートパンツ、白と赤のツートンのハイカットスニーカー」と具体的に記入しているのに対して、年齢では「10代」、身長と体型では「どちらも標準程度」と抽象的に記入している、といった感じで。
10代だと、ライフステージの観点からしても幅があります。
小学校高学年から、大学2年生あたりまで。
標準的な身長と体型も、年齢によってある程度変わってきます。
こうしたぼんやりとしたイメージを、ヒアリングやラフ提案で明確化します。
「年齢が10代とありますが、具体的には何歳くらいですか?」
と詳細な数字を求めたり、
「年齢が10代とありますが、中学生から大学生のどのあたりの年齢でしょうか?」
とライフステージを例に挙げたり。
身長や体型は、ラフ案をいくつか出して、希望のイメージがどういったものなのかを引き出します。
数値や言葉よりも、視覚的に確認してもらった方が伝わりやすいので。
ラフ案をいくつか出したことで、「そうしてもらったことでイメージしやすかった」と実際に言っていただいたことがあります。
このように、お客様の潜在ニーズを引き出して、それに見合った提案や提供をすることが付加価値ということです。
話を戻して。
4万円以上になっても依頼してもらえるほどの付加価値が必要なわけですが。
イラストレーターとしての付加価値――依頼者様の潜在ニーズを叶えるものとは、なんでしょうか?
今考えついているのは、こんなところです。
◎用途に合わせた+αの提供
◎依頼者の漠然としたイメージを明確化するサービス提供
それぞれの詳細については、まとめきれていないので割愛します。
絵柄とかクオリティが入っていませんが、私はそれらを潜在ニーズや付加価値とは思っていません。
むしろ顕在ニーズとして、依頼者様がまず依頼しようと考える指標だと捉えています。
顕在ニーズを挙げるなら、こんなところです。
◎ハイクオリティ
◎速い、安い、そこそこのクオリティ
◎絵柄(タッチや描けるモチーフなど)
◎イラストレーターの知名度
まずは顕在ニーズに基づいてイラストレーターを探して、潜在ニーズで依頼するかどうかを比較検討、決定する、というのが依頼者視点の流れだと思います。
人によっては、比較検討と決定の指標が顕在ニーズで決まることももちろんあります。
では、潜在ニーズに訴求して依頼しようと思ってもらうには?
これが今の私の課題です。
依頼の相談や取引開始後のヒアリングで潜在ニーズを引き出す方法は分かってはいるものの。
比較検討の段階で潜在ニーズに訴求する方法がまだ分かっていません。
4万円以上になっても依頼の相談をしてもらうには、お声がけいただくより早い段階でアプローチする必要があるんじゃないか、と。
2月後半はそれを踏まえてイラストの制作やスキルマーケットの改修、SNSの運用をしていこうと思います。
さて、だいぶ長くなりました。
「イラストレーターとしての付加価値」というより、「イラストレーターという職能でできる付加価値のつくりかた」といった方がいいかもしれません。
私の場合、「イラストレーターという職能でできる、コミッション向けの付加価値のつくりかた」でしょうか。
近々ココナラでの総販売実績がやっと30件になるので、振り返りや反省と共にコンテンツとしてまとめて、noteあたりで出したいところです。
なかなか筆が進まず、3時間半以上かかってしまいました。
そろそろ納期の近いイラストを仕上げるためにも、この辺で終わろうと思います。
では。