ホムンクルスは脱フラスコの夢を見るか

脱ニートを目指す絵描きな引きこもりが、主に週間・月間・年間ごとに振り返りを残すブログ。

#263 視野を広く、視座を高くするために勉強する【週間報告(11/19-11/25)】

 11月も残り1週間。

 急激な冷え込みと強烈な突風によって、年末との距離感が思いっ切り近づいたような気がします。

 2023年の終わりが差し迫る中、次の年のためにも、地道に商売の基礎づくりをする日々です。

 

 さておき、週間報告をば。

 

 11月第4週に完成・公開したイラストは、こちら。

 

 

 FEの二次創作。

暁の女神』のアイクの、サムライ風デザインです。

 これまで女性キャラばかり描いてきたので、そろそろ男性キャラも描きたいな、と。

 Skeb用のアートスタイルとしてブランディングしていきたいので、男性キャラのサンプルも欲しい、という理由もあります。

 

 そういえば、コンセプトネームを変えてみました。

『Samurai Design Collection』

 これまでは『Samurai style design』と銘打って投稿してきましたが、「Paris Collection(パリ・コレクション、パリコレ)」にあやかって、ブランドらしさのある名前にしてみました。

 

 コンセプトネームが決まったら、次はシリーズの提示です。

  ちょうど3ヶ月前の記事で、シリーズ名について触れました。

 シリーズ名としては、こんな感じで。

・武-MONONOFU-
・戦-IKUSA-
・傾-KABUKI-

 今月の初めに出した記事に載せたリパッケージしたイラストでは、背景にうっすらシリーズ名を入れたりしています。

 現状、『武-MONONOFU-』が3人分できあがったので、あと1人追加したら、X(Twitter)でシリーズ名を出して再投稿しようかと。

 というのも、ポストに添付できる画像が最大4枚なので、それに合わせて人数を揃えたいな、と。

 

 ちなみに、サブスクに登録すれば枚数の上限は関係なしになるみたいですが、今は経済力がないので登録していません。

 むしろ登録することで経済力アップのため、より頑張るようになるかもしれませんが……。

 

 ともあれ、シリーズ名を出したら、できることが増えるのは間違いないです。

 きっと、よりブランディングに勢いをつけられると思います。

 

 イラストについては、こんなところです。

 

 ブランディングといえば。

 マーケティングブランディングって、割と密接な関係にあるな、と。

 マーケティング志向で作品を出していくと、それがそのままブランディングに繋がる、みたいな。

 例えば、Vtuberのイラストを描いていたら、Vtuberを描く絵描きとして認知されていきますし。

 学生服の女の子をテーマに作品を出し続ければ、学生服の女の子を描く絵描きとして認知されていきますし。

 ファンタジーな風景ばかり描いていれば、それを描く絵描きとして認知されます。

 

 ブランディングってつまり、「世の中に対して、どんな風に認知されたいかを提示する」ということなんだろう、と。

 

 対してマーケティングは、差別化・差異化・棲み分けを行うための戦略です。

 なぜ差別化をするかといえば、競争率をなるべく下げるため。

 純粋に、ただ好きなものを描いていたいだけなら、マーケティングの必要はありませんが。

「リポストやいいねをたくさんもらいたい」みたいな大衆からの承認を求めたり、依頼をもらおうとするなら、競争率はなるべく低いに越したことはありません。

「競合がいない」「1人勝ち」「圧倒的個人」なんて領域に到達できれば、最高すぎます。

 

 マーケティングで差別化――自分の立ち位置を決めたら、次はその分野でのブランディングです。

 言い替えるなら、マーケティングはテーマ、ブランディングはコンセプト、でしょうか。

 例えば、競争率はいったん置いておいて、「制服女子」をテーマにするなら。

 コンセプトとしては、「刀を持つ制服女子」。

 ただ、これだと他にも競合がいるでしょうし、さらに絞って、「刀を持つ制服女子2人の一枚絵」とか、「刀剣制服女子の百合もの」とか、「魑魅魍魎が跋扈する世界で生きる刀剣制服女子2人」とか。

 テーマを突き詰めて、突き詰めて、突き詰めた先でコンセプトが確立して、深まっていく。

 これが、マーケティングからのブランディング戦略ではないかな、と考えたりします。

 

 で、そのブランディングでゆくゆく「〇〇さんにこういうイラストを描いてほしい!」みたいなリクエストなり依頼に繋がったりするんじゃないか、と。

 そういった戦略もまた、ごまんといる同業者の中で後発となるイラストレーターの戦い方の1つではないかと思います。

 まあ、イラストレーターに限らない話かもしれませんが。

 

 それと、突き詰めたコンセプトって、最初はあまり反応がなかったり、よく思われなかったりするものじゃないかと。

 例えば、今や高価格スマホとなったiPhoneだって、開発初期からバンバン売れたわけではありませんし。

 日本で認知され始めたのも、3Gあたりのモデルだったと思います。

 そもそもスマホ自体、iPhone――どころか画面タッチで操作ができるiPodという先駆けがなければ、生まれなかったわけですし。

 

 だとすると。

 ブランディングは地道にやっていくしかないものだな、と。

 ただイラストの仕事をもらうために流行りものに便乗して知名度を高める、というのも戦略の1つですが。

 とはいえ、それが自分の好きなものや描きたいもの、表現したいものにそぐわないと、長期的な継続はなかなか難しいと思います。

 実際、私がそうだったので、という経験則ですが。

 

 海外Vtuberのイラストを描いて、V本人にリポスト(当時はRT)してもらって拡散されて、その周りのVtuberから依頼やSkebのリクエストをもらおう、というもの。

 海外Vのイラストを10枚ほど出したところでSkebのリクエストをもらって、納品後立て続けにリクエストが来る、というところまで行きましたが。

 なんか違うな、と。

 Vtuberのイラストってだいたい「可愛い」「きれい」「美しい」「エロい」みたいなエモい感じのものをよく見るんですが。

 自分は先々5年10年イラストレーターとして活動し続けるとして、そういう作品を出し続けたいのか? と。

 そういう作風のクリエイターとして認知されたいのか? と。

 そんな疑問が膨らんでいって、いったんVtuberを描くのをやめました。

 で、なんやかんやあって、ブランディングのための作品を出している今に至ります。

 

 ブランディングって、いわば「自分らしさ」を売る戦略だったりするように思います。

 傍ら、マーケティングにおいても、「自分らしさ」が関わってくる場合もあります。

 小説として読めるマーケティングの教本である『白いネコは何をくれた?』では、「独自資源」という名目でマーケティング戦略の要素として挙げられています。

「独自資源」や「自分らしさ」というのは、同じ分野にいる競合との差別化を図るための源泉、と『白いネコは何をくれた?』で書かれています。

 

 今思えば、海外Vtuberのイラストを描き始めてから、いったんやめるまでの間、マーケティング戦略としての作品づくりをしていたものの、ブランディング戦略としての作品づくりはあまりできていなかったな、と。

 いや、それなりに「自分らしさ」を盛り込むことはあったものの、それがブランディングに繋がるかといえば、まったくそうではありませんでした。

 ブランディングは地道に築いていくもの、という意識も今より薄かったと思います。

 だから結局、活動方針を見直すことになったわけで。

 

 大衆からの評価や承認、それと依頼をもらうためにイラストを描くのであれば。

 マーケティング志向でどんな分野のイラストを描くか、を決めると同時に、

イラストレーターとして長期的に活動していくつもりがあるか
・取り組む分野が「独自資源」や「自分らしさ」に合っているかどうか
・自分は先々どんな風に世の中に認知されていきたいか

 というのをあらかじめ考えておくと、挫折する可能性は低くなると思います。

 

 さて、それなりに長くなりました。

 やるべきことややりたいことが積み重なっているので、このあたりで終わろうと思います。

 

 では。