海外は結局クライアントワークくらいしか販路がないのか。
ここ1週間、そんなことを考えていました。
国内ならもっと様々ある、と言いますか。
国内にあるようなプラットフォームが、海外だとなかなか見つからない。
DLsiteやBoothみたいな、マンガやゲーム、音声などといった同人作品から素材集を取り扱うような、無在庫販売ができるプラットフォーム。
海外のダウンロード販売サイトを調べてはみたものの、あるにはある、でも取り扱うジャンルやカテゴリが幅広いし、そもそもなんか違う。
というわけで、国内向けと海外向けのマネタイズ戦略について、メモ程度に綴ろうかと。
まずは週間報告をば。
9月第3週に完成・公開したイラストは、ありません。
ひたすら、DLsiteやBoothで販売する立ち絵の制作を進めていました。
ボリュームがそれなりにあるのと、初めての立ち絵素材集の制作ということで、着手開始からまもなく3週間ですが、完成まではまだ時間がかかりそうです。
さて、冒頭の話でも。
国内向けと海外向けのマネタイズ戦略ということで。
結論としては――いや、あくまでこれを書いている現時点での結論としては。
国内向けはコンテンツ収入、海外向けはクライアントワークで収益のバランスを取ろうかと。
国内向けのコンテンツ収入について。
せっかくDLsiteやBoothでポジションが取れそうなニッチな需要を見つけたので、やらないのはもったいない。
いっそ、そのニッチな需要を飽和させるつもりで取り組んでみてもいいように思いました。
ポジションがうまく取れれば、最低でもスマホの通信費から、電気・ガス・水道の料金をカバーしきれるだけの収入が得られるんじゃないかと見込んでいます。
それぞれ月5,000円で考えて、さらにプロバイダ料金を加えると25,000円。
誤差を見積もってあえて30,000円と捉えて、仮に飽和させたとしても、そのくらいは稼げるんじゃないか、と。
とはいえ、想定期間は長くても3年。
市場環境が変わる可能性は大いにありますし、とりあえず1年続いたら御の字だと思っています。
そして取り組む期間は、まずは6ヶ月。
まだ商品としての1作目を制作中ではありますが、依頼もリクエストもない状態で進めると、1ヶ月に1回のペースで1商品を作れるように思います。
であれば、まずは6ヶ月集中的に取り組んで、6商品を出品。
途中で依頼が来たりすれば、想定通りには行きませんが。
そこでポジションが取れれば、月20,000~30,000円の収益に繋がると見込んでいます。
……まあ、まずは1作目がどれだけ売れるか、そもそも売れるかどうかを見る必要がありますが。
それ以前に、無事完成させなければいけませんが。
そして、立ち絵販売がうまく行けば、さらなる販路形成に繋がります。
まずは立ち絵制作の依頼。
DLsiteやBoothの商品ページやプロフィールでイラスト制作を受け付けている旨を記載すれば、依頼が来る可能性がわずかに高まるんじゃないかと。
実際、立ち絵素材を販売していて、SNSでそのことを発信している人が依頼を受けている、というロールモデルがあるので。
つまり、実績として見られる、実績として発信できる、ということです。
それから、情報発信。
イラストレーターというか、イラストを描く技術で稼ぎたい人向けの、マーケティング戦略についての情報発信。
マーケティング戦略なので、「立ち絵を販売しましょう」なんていう戦術レベルの話ではありません。
「イラストを描く技術で稼げるようになる」という目的を達成するための、物事の見方や考え方といった、より抽象度の高い話です。
ここ1、2年ほど、イラストレーターとして稼げるようになるための書籍を手にとってきましたが。
特に目立っていたのが、Vtuberのモデル制作。
立ち絵を描いて、モデリングをして高価格な案件を取ろう、みたいな。
それから、Vtuberのファンアート。
国内にしても海外にしても、企業勢にしても個人勢にしても、ファンアートを描いてTwitter(現X)で知名度を上げて依頼獲得に繋げよう、みたいな。
要は、トレンドに乗ろう、という戦術レベルの話が多かったです。
実際に私もやってみました。
海外の大手Vtuberのファンアートを描いて、Skebのリクエストに繋げる、というものを。
成果は出せましたが、やがて疑問に思いました。
「これからずっと『Vtuberを描くイラストレーター』として見られたいのか?」と。
「金が稼げればそれでいいのか?」と。
今のところ、イラストで目立つならVtuberはまだまだトレンドだと思います。
今後長い目で見ても、YouTubeやTwitch、その他動画サイトがなくならない限り、Vtuberというジャンルも業界も残り続けます。
だからといって、「ただVtuberのイラストが描ければイラストレーターとしてい続けられる」とは限りません。
Vtuberを描く絵描きやイラストレーターが大きく減ることも、競争率が下がることも、そうそうないと思います。
つまりレッドオーシャンなジャンルで、これから延々と競争し続けるのか、と。
……少し話が逸れましたが。
「今こういうトレンドがあるから、それに乗って稼ぐ」という方法論は、1年も経てば使い物にならなくなります。
それを知って取り組む人が増えることで、需要と供給のバランスが変わって、やがて飽和するからですね。
そういった戦術的な話ではなくて。
トレンドであろうとなかろうと、ポジションを確立できるような需要を探して、見つける考え方や調べ方、市場の特性と自分の適性があっているかといった自己分析といった、戦略的な話を出したいな、と。
その際には、これまで読んだマーケティングに関する書籍を紹介したり、その要素を活かしたいと考えています。
……とはいえ、立ち絵販売での経験に基づいたマーケティング戦略って、そこまでインパクトがあるようには思えないんですが。
かといって自分1人で実績や実例をつくるにしても、時間と労力がかかりすぎると思いますし。
イラストレーター向けのマーケティングの情報発信をする際には、協力してくれるテスターでも募集してみましょうか。
無償で、あるいは超安価で全面バックアップをしつつ、実績をつくる、みたいな。
コンテンツ収入の話だけで2000文字弱と、そこそこ長くなりました。
次に、海外向けのクライアントワークについて。
これについては、今までと同様です。
SNSで作品を投稿して知名度を上げつつ、イラスト制作の依頼に繋げる、というもの。
とはいえ、ただイラストを描くのではなくて。
「この人に描いてほしい!」と思ってもらえるくらい、長月夜永というブランド価値を高めます。
この場合、例えばココナラで受ける依頼のような、実用性を求めるイラストレーションではなくて、フェラーリやロレックスみたいな、所有していることに価値を感じるアートの提供を目標にします。
つまり、いわゆる神絵師になるのか? と。
そこまで考えてはいませんが、ブランド価値を感じてもらえるくらいにはなりたいな、と。
ブランド価値というのは、「こういう作品なら〇〇」「〇〇といえばこういう作品」みたいな、キャラクターイメージが定まった状態です。
ターゲットは、Vtuber含めて自分自身のオリジナルキャラクターの作品にお金を出すことのできる、高収入のコレクター。
ブランディングの方向性やターゲットが定まったので、試行錯誤しつつブラッシュアップしつつ作品を出し続けるだけです。
で、海外向けの戦略としてクライアントワークを挙げましたが。
コンテンツ収入のやりようがあれば、やってみようかと。
支援サイトの活用もあるにはありますが、継続的なものではなくて、単発で買われるような薄利多売のプラットフォームやモデルが欲しいな、と。
今のところ、海外向けの支援サイト活用のイメージがなくて。
クリエイターを応援するためのサービスではあるものの、いい感じの特典が思い浮かびません。
例えば微エロやエロ系なら、無修正版を支援者限定で配布する、みたいなことができますが。
そういうイラストを描きたいわけでもないですし、描くとしてもドノーマルなものくらいしかなくて、ニッチな性癖を持っているわけでもないですし。
支援してもらえても、限定特典として出せるようなコンテンツがないので、さてどうしたものかと。
そんなわけで、DLsiteやBOOTHみたいな買い切りのダウンロードサイトはないのか、ふとした時に探している次第です。
9月に入ってから、クリエイターとしてイラストレーターにこだわり続けるべきか、と考えるようになって。
色々考えた挙句、今のところ辿り着いた答えがこんな感じです。
これが自分にとっての正解だとは思っていないので、今後また変わるかもしれませんが。
唯一言えるとすれば。
イラストレーターとしてクライアントワークだけで稼ぎ続けるのは、確実に厳しい、ということ。
イラストを描く技術を活用するクリエイターとして、どんなことで世の中に価値を提供するか。
考えるべきは、そういうことなんじゃないかな、と。
私の場合、イラストに限らず、小説を書く技術や知識も活かせたら、と考えたりもします。
小説を書く、というより、ストーリーを考える。
……つまり、マンガを描くかゲームを作るか、ということでしょうか。
そのあたりは、今はゆっくり考えようかと思います。
まずはイラスト販売での収入源の確立が最大優先なので。
では。