2ヶ月、かかりました。
イラストを描き始めて3年目の集大成となる一枚絵、完成です。
4月半ばに着手、完成が6月半ばということで、2ヶ月です。
――と、似たような前置きを2年目の集大成の時にも書きましたが。
今回、完成まで2ヶ月もかかったなー、なんて思っていたところ、どうやら2年目もそうだったみたいで。
ただ、作業内容は1年前と比べると、まったく別物です。
というところで、週間報告に移りましょう。
6月第4週に完成・公開したイラストはこちら。
タイトルと冒頭にある通り、3年目の集大成です。
ようやっと完成しました。
2年目の集大成の完成後から得た技術や知識をありったけ詰め込んだ1枚だと自負しています。
基本的な構図が2年目と同じなので、この1年での変化が見てとれるんじゃないかと思います。
2年目の集大成がこちら。
個人的に、2年目と比べて変わったと実感した要素はこちら。
・画角の取り方、空間のつくり方
・背景要素に対する認識の解像度
・作業スピードの向上
各項目について。
・画角の取り方、空間のつくり方
カメラの位置をもっと低くして、パースを利かせました。
特に奥の樹がパースで低く見えるようにしたことで、空の見える面積が広くなりました。
・背景要素に対する認識の解像度
空や雲、樹が顕著です。
描き込み具合や色味が、2年目と比べると断然違います。
空を斜めに横断する銀河っぽいものは、2022年の8月に描いたイラストのものを取り入れてみました。
雲の影となっている部分をより暗くして、光の当たっている部分を青くしたことで、より夜の空という印象を深めたんじゃないかと思います。
そして樹は、枝葉のまとまりを意識したライティングにすることで、2年目とはまったく違う仕上がりになりました。
・作業スピードの向上
同じような構図で、同じ要素を取り入れているため、当然と言えば当然なんですが。
特に建物。
2年目と比べると、思った以上にあっさり描けたという実感があります。
2年目は、とにかくごちゃごちゃ細かくアタリを描いていました。
配置としては中景ですが、壁面のディテールもしっかり描き込んでいました。
認識の解像度を上げるための作業だったわけですが、そのおかげなのかもしれません。
また、見せる優先度が低かったために、描き込み量をあえて少なくした、というのもあります。
一枚絵の他にも制作したイラストがありまして。
立ち絵とリファレンスシートです。
立ち絵の装飾やリファレンスシートのデザインは、Skeb用のサンプルを意識しました。
名前の字は直筆です。
書道アートっぽい質感を出したくて、ブラシ素材を探したものの、なかなかしっくり来るものがなくて。
特にはらった時に先がかすれるようなものがほしかったので、自作しました。
結局、速度が高い時にかすれるような仕様になりましたが、今はこれでもいいかな、と。
この書道アートも商品としての付加価値で。
これまでSkebの作品でこういうのを見たことがなくて、どうなんだろう? と思って試してみることにしました。
それと、立ち絵の背景も割と書き込みました。
名前のデザインに合わせて和風っぽくしたかったものの。
しっくり来る素材――特に流水紋で活用できそうなものが見つからなかったため、自作しました。
流水紋の中にある花柄は、配布ブラシを基に作りました。
ブラシを走らせて柄を散りばめたわけじゃなく、1つ1つ全体のバランスを見ながら配置したため、すごくめんどくさかったです。
はたしてこういった立ち絵やリファレンスシートで需要が見込めるかどうかはさっぱり分かりませんが。
さておいて、2年目のものと比較すると、なにかしら変わった実感があります。
2年目と3年目の立ち絵を並べてみるとこんな感じ。
立ち絵にしてもリファレンスシートにしても大きく違うのは、「自分のイラストは商品である」という意識の有無、でしょうか。
特にSkebでリクエストを受け始めてから、
・イラスト=商品
・ただイラストを描ければいいわけではない
という意識を持ち始めたように思います。
今回の集大成で詰め込んだのは、技術や知識だけでなく、商売人としての意識もですね。
だからこそ、一枚絵や立ち絵のサイズのアスペクト比が16:9になっているわけで。
立ち絵が16:9なのは、スマホの画面を意識しているからです。
もしかしたら今後、依頼やリクエストで描いたイラストが、スマホの待ち受けとして使われることもあるかもしれませんし。
……ただ、最近のスマホって16:9どころじゃないんですよね。
今回の集大成は、振り返ってみるとすごく有意義な制作でした。
ここ1年で得たものをありったけ詰め込んで。
2年目の自分と向き合って。
商品としての下地を作って。
ここ1年での自分の変化を実感できて。
傍から見れば相当な自己満足ですが、今後に向けた重要な準備期間だったように思います。
単価4万円以上の依頼を、月5件いただけるように。
あるいは、月20万円以上の売り上げを出せるように。
2022年以上の成果を、運ではなく、より確実に出せるように、売り方を高めていきます。
かつ、FANBOXなどの支援サイトで、月10万円以上の支援金をいただけるように、継続的な支援をしていただけるファンづくりのためのSNS運用、という長期計画も地道に進めていきます。
6月は残り1週間。
できることをできるだけやって、月間報告を迎えようかと。
そして今月が終われば、2023年は残り半分。
今後、もっと成果を出すために、勉強しつつ、仕込みをしつつ、挑戦していこうと思います。
では。