2月に入って3分の1と、まだ間もないわけですが。
ふと、イラストのスタイルに疑問を持ちまして。
この1週間は、スタイルの模索に時間を費やしていました。
今回はそんな話をする週間報告になるかと思います。
2月第2週に完成・公開したイラストはこちら。
Skebでリクエストいただいた、海外個人Vの方のイラストです。
初の、アピールからリクエストをいただいた作品でもあります。
弓矢と電気魔法を操る賞金稼ぎというプロフィールで、カラスに好かれる一族という特徴をツイッターでツイートされていたことから、それを基に描かせていただきました。
弓矢のポーズはなかなか描いたことがなくて。
また、カラスや電気のエフェクト、雷雲と経験値の乏しい要素もあって、スキルアップやスキルツリー解放という観点では意義のある制作だったと思います。
が、しかし。
しかし、です。
これまでSkebで納品した後、クライアントから
・ツイッターのDMやリプライでお礼のコメントをいただく
・Skebでブースト(おひねり、追加課金)をいただく
というリアクションがありました。
しかしながら今回はそういったものがなくて。
クライアントのツイッターが更新されているので、納品にも気づいているはず。
だとすると――気に入ってもらえなかったのかな、と。
悲観的になるのはあまりよくはありませんが、リアクションがまったくないとなると、そう考えざるを得ません。
では、仮に気に入ってもらえなかったが故にリアクションがなかった、とするのであれば。
――なにが悪かったのか?
考えられる原因としては、以下の通り。
1.アピール文を読んでクライアントが想像、期待したイメージからずれていた
2.「同じだけど違うもの」ではなかった
3.キャラクター主体ではなかった
各項目について。
1.アピール文を読んでクライアントが想像、期待したイメージからずれていた
アピール文の内容を全ては出せませんが。
読み返して気になった1文がありました。
実際は英文ですが、訳すとこんな感じの内容です。
「あなたの活動のために16:9もしくは16:9で切り抜くことを前提とした縦長サイズで描くことができます。」
実際に制作したサイズは16:9なので、記述通りになるはず。
加えて、同じく16:9で顔周りを切り抜いたものも納品しました。
しかし、もしかするとクライアントは縦長サイズをイメージしていたかもしれません。
縦長サイズと、それを横長16:9で切り抜いたサイズの、2種類のものを。
2.「同じだけど違うもの」ではなかった
Skebでリクエストをいただいた際、もしくはアピールをする際に、必ずクライアントのこれまでリクエストした作品を確認します。
今回のクライアントの場合、全身や背景を取り入れた構図はかなり少なくて。
そこで、全身と背景を取り入れたイラストが描ける旨をアピール文に含めて実際に描いたわけですが。
……弓矢のポーズって、どれだけカメラアングルを変えても、突き詰めると1種類しかないんですよね。
時折、変則的・曲芸的なポーズで射る猛者もいますが。
このクライアントの服装やこれまでリクエストした作品、配信活動にざっと目を通しても、そういった特殊な情報はなくて。
すると自然と、よくある弓を引くポーズになります。
あとは胴のひねりや角度、下半身のポーズを変えて。
その他、カラスやエフェクトをつけることでこれまでのリクエストした作品との差別化を図ったわけですが、DMやリプライ、ブーストなどといったリアクションを引き起こすほどのインパクトはなかったのかもしれません。
3.キャラクター主体ではなかった
これは持論ですが。
Vtuberのイラストは、キャラクターの画面占有率を6割以上にした方が受けがいい、というのがあります。
加えて、コンセプトが明確、というのもあった方がいいな、と。
過去1度ではありますが、それを実感した経験があります。
縦長サイズであれば、画面占有率6割以上は難しくありません。
対して横長サイズともなると、コンセプトやキャラクターの特徴、ポーズなどによって難易度がかなり低くなったり、かなり高くなったり。
今回は膝をついて弓を射るポーズということで、画面占有率は実質5割ないんじゃないかと。
となると、ポーズどころかコンセプトという根本的なところから悪かったと言えます。
もしも画面サイズと構図の問題であれば、やはり基本は縦長サイズ、そして横長16:9で顔周りを切り抜くことを踏まえた方がよかったのかもしれません。
さて、思いつくだけの反省点を並べてみました。
これらのいずれかが当てはまったのかもしれません。
あるいはまったく別の要因からリアクションがなかったのかもしれません。
結局のところ明確な結論は出ないままですが、このリクエストの経験から、思いました。
タイトルにもあるように、「このままじゃまずいんじゃないか」と。
これまでクライアントのリクエスト内容やキャラクターからコンセプトや構図を考えてサイズを縦長にしたり、横長にしたりしてきましたが。
とりあえずSkebにおいては、イラストのスタイルを統一した方がいいと思いました。
で、この1週間(の内3日ほど)をスタイルの検討に費やしまして。
実験的にできあがったのが、こちら。
うちの子・月白さんに実験台になってもらいました。
縦長サイズはA4、横長サイズは16:9としています。
スタイルの構想としては、以下の通り。
・キャラクター主体(画面占有率6割以上厳守)
・背景は完全に添え物
・キャラクターは背景透過PNGを作成
・顔周りを16:9で切り抜き
・視線は見る側に
・背景の描写範囲をサイズに合わせて調整、あるいは枠を設けない
Vtuberによっては、スケジュールシートにイラストやキャラクターの立ち絵を使うことがあるので、もっとそれに活用しやすくしようと思いました。
また、スタイルを画一化することで、Skebのようにクライアントとクリエイターの打ち合わせができないシステムでも「こんな感じに仕上がる」みたいな、完成形のイメージがしやすいんじゃないか、と。
そしてコミッション――直接取引との差別化ができます。
Skebでリクエストを受け始めてから、「どうしようか?」とずっと悩んでいました。
これまで背景をがっつり描き込んだり、今回みたく2種類以上のイラストを描いてきましたが。
それだと、コミッションを受け付ける意味がありません。
コミッションでは、ヒアリングや制作工程ごとの確認・修正のためのコミュニケーションコストを踏まえてSkebよりも高めの料金設定にしているつもりです。
ただ、基本料金の対象はキャラクター1体+背景1枚。
キャラクターを増やしたり、差分だったりまったく違う背景を描く場合は追加料金が発生します。
これまでSkebで描いた作品は、キャラクターに差分やエフェクトがあったり、背景が複数あったりしました。
料金は違うけど、結局キャラクター+背景の一枚絵が出来上がるのであれば、よほどのこだわりがない以上、Skebの方がお得です。
しかしながら、Skebとコミッションとで分けるのであれば、料金や工程だけでなく制作するイラストの内容にもそれなりに違いがあった方がいいんじゃないかと思いました。
これまでSkebでいただいたリクエストは、基本的に表情やポーズ、背景、構図などはおまかせ、という内容ばかり。
ポーズや雰囲気の指定こそ多少あったりもしましたが、対応できる範囲内であれば、今回検討したスタイルで制作しようと考えています。
となると、ホームページの改修をしたり、ホームページ内の作品ページやコミッションページ、Skebのポートフォリオに掲載するためのサンプルが必要になったりします。
そのため、これからは今回のスタイルを中心にファンアートを描いていこうかと。
背景をがっつり描き込む、これまで通りの一枚絵は月1で描ければいいと思っています。
当分はSkeb用のスタイルのイラストを描いていくわけですが。
とするとSkebでアピールがしにくいな、と。
おそらくですが、Skebでアピールを受けた場合、まず見るのがクリエイターの作品ページ。
これまで受けたリクエストの作品が並ぶページが真っ先に表示されるため、そういうスタイルで描いているように受け取られるんじゃないかと。
だとしたら想像、期待したイメージからずれることになるわけで。
それが懸念だったりしますし、その覚悟を持ってアピールを送らないといけないのかと考えていたりします。
ちなみに、アピールについて。
ここ1週間で送った数は、2件です。
その内1件がリクエストに繋がりました。
今のところ、1週間に2件送って1件リクエストをいただいているわけですが。
今後値上げをしていくことを考えると、全然足りないんじゃないかと思います。
認知度を高めるという観点でも、ゆくゆくは週5件アピールを送れるようになりたいです。
また、Skebに限らず、ツイッターのDMでも営業ができるようになった方がいいな、とも。
Skebに登録していない方々もいたりしますし、そもそもSkebを使わなかったりする場合もあるので。
販路と言っていいんでしょうか。
それを増やしていくためにも、ツイッターでの営業方法も必要になってきます。
1月に、前年同月以上の成果を挙げることができて。
2月にSkebでアピールをし始めて、イラストのスタイルについて気づきを得られて。
少しずつ、少しずついい感じの流れが出来上がりつつあるように思います。
ストレートに右肩上がり、順風満帆に、というわけにはいかないかと思いますが、着実に前年以上の成果を挙げられるように、そして大目標の脱ニートができるよう、頑張ろうと思います。
では。