ホムンクルスは脱フラスコの夢を見るか

脱ニートを目指す絵描きな引きこもりが、主に週間・月間・年間ごとに振り返りを残すブログ。

#59 イラスト描いてる余裕がない【イラスト週間報告(10/11-10/17)】

 ここ最近、イラストを描く余裕がありません。

 いえ、イラストは描いているんですけどね。

 イラストはイラストでも、意味が違うんです。

 

 とはいえ、まずは週間報告を。

 ここ最近週明けから遅い更新なのは、それだけ日々が充実しているということ。

 ……いや、我ながら充実しているという自覚はありませんが。

 

 10月第3週に完成・公開したイラストは……

 

 1枚。

 それがこちら。

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 自著・青春回帰の幻想戦記2巻の表紙です。

 そうそう、先日その2巻をAmazon Kindleにて出版しました。

 と、しれっと宣伝しておきます。

www.amazon.co.jp

 

 そしてここから作業工程。

 

■構図案

 表紙イラストの構図を考える際、いくつか案を出してみました。

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 主人公が奥、敵が手前という対立構図です。

 ただキャラを立たせて並べるんじゃなくて、作中のワンシーンを見せたいな、と。

 これを描く前、前後関係は変わらず、主人公が右、敵が左という配置になっていました。

 が、しかし。

 いわゆる舞台における上手(かみて)と下手(しもて)の関係から、敵に挑んで未来に向かう主人公(下手から上手に向かう流れ)を演出したくて、配置を逆にしました。

 

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 構図案2つ目です。

 これも作中のワンシーンといえばワンシーンですが、ストレートな案1よりも少しばかり含みあのある感じに仕上げたい案です。

 青い囲みはタイトルや帯などのクレジットの配置。

 

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 構図案3つ目。

 今までの構図は動的な感じだったので、3つ目は静的な感じにしてみました。

 たぶん多くのラノベの表紙で見られるような雰囲気なんじゃないかな、と(私見)。

 

■ラフ

 構図の下描きを出した時点で、どれにしようか決まりませんでした。

 というわけで、あえてすべてラフ状態に持っていきました。

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 こうしてラフを3つも出したのは、これが初めてです。

 で、ラフを描いてみて思ったこと。

 まず2枚目はボツです。

 ここからどう手を加えればいいかイメージができない、とはっきり分かるので。

 

■構図案決定、描き込み

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 結局3枚目を。

 理由としては、ラフからさらに描き込みができそうなイメージが湧いたからです。

 とりあえずこの時点で、

・光源を右上に
・右上から伸びる敵の影

 を追加修正しました。

 

 光源や敵の影は、作中における要素です。

 表紙からほんのりネタバレしていくスタイル。

 ……ネタバレというか、前振りですね。

 

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 主人公の描き込みをしたり、エフェクトを入れてみたりしました。

 1枚目はエフェクトを入れる前。

 全体的に暗くて平坦な印象なので、右上から差し込む光や、光が当たっていない、影になる部分を乗算レイヤーでより暗くしてみました。

 1枚目のままだと、周りの雰囲気に対して主人公が浮いてる感じに見えたりしたので。

 

■完成(仮)

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 背後にいるもう1人を描き込みして、差し込む光のエフェクトを修正して、主人公にできる影を乗算で追加して、右腕から剣にかかるエフェクトを追加して、完成です。

 が、しかし。

 これができあがったあと、修正を加えました。

 

■完成

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 まずは主人公の光の当たり具合と影の濃さ。

 修正前は光と影でほぼ潰れているような感じになっていたので、右上から差し込む光が当たる面積を減らして、影の透明度を下げて薄くしました。

 また、結構細かいですが、影の色を変更しています。

 修正前は紫系、修正後は青系に。

 最初から素直に青系にすればよかったです。

 なんで紫系にしたか。

 ……ただの天の邪鬼ですよ、ええ。

 そして差し込む光自体も、すごく微々たる修正をかけました。

 不透明度をわずかに下げただけです。
 ホントに、めちゃくちゃ目立たない修正です。

 

 そしてタイトルや著者名などを追加して、表紙としての完成ですね。

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■所感

 結果的に、本編にまつわる要素を盛り込んだ一作になったと思います。

 製作期間は11日と、本来1週間で仕上げようと掲げていた目標が達成できなかったのが残念です。

 構想・構図の案出し、下描き、ラフ、そして清書まで。
 すべての工程において時間がかかってしまっています。
 描き終えて振り返ってみれば、そこまで難しい要素はなかったはずなので、制作スピードは確実に向上できますね。

 ちなみに、ちょうど3ヶ月前の7/11に、第1巻の表紙を完成させていました。

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 わー懐かしい(棒

 というより、どことなく雰囲気が違います。

 主人公のキャラクターデザインに多少変化あるのは、最近になってようやくキャラデザをしたからですね。

 まだまだ絵の描き方が固まっていない、というのもありますが。

 

 とりあえず、今回の週間報告は以上です。

 

 そしてここから余談を。

 冒頭で書いた、イラストを描く余裕がない件について。

 

 まず、自著の推敲や出版にかなり時間を費やしたからです。

 2巻の表紙ができた時点で、2巻の推敲があと少しだったので、追い込みをかけました。

 加えて、作中で若干変更点があったので、1巻共々全体の読み直しをしました。

 なので、2巻出版後、1巻も改めて出版といいますか、修正したものをアップロードして更新しました。

 

 加えて、ツイッターのタグ企画。

 9月の終わりに募集したWEB小説のタグ企画、当選者が決まったので連絡をして、さっそく表紙イラストとキャラクターデザインの制作を始めました。

 あまり詳しいことを公にはできませんが、ここ数日、下描きの案を6つとか、3種類を2つ3つ出したりする日々が続いています。

 

 プロならこのくらい1日で仕上げるだろ。

 みたいな意識持ちで取り組んでいるため、とりあえず下書きは2日以内の提出を心掛けました。

 ……2日もかかってますね(苦笑

 

 さらに、1日あたりのイラスト制作にかける時間も制限しているので、その間に相手方に提出できるよう、かなり集中して取り組んでいます。

 だから描き終えて提出したあとは、かなりの疲労感を覚えたり。

 

 あとは相手方と色々やり取りする必要もあるので、普段、これまで全然やったことのないことをやって、自分のイラストにまったく手がつけられない状態になっている、というわけです。

 

 ツイッターでは、これまでなるべく毎日イラストの進捗を上げてきましたが、さすがにツイッタータグ企画のイラストはそうもいかないですね。

 あくまで仕事という意識持ちでやっているので。

 

 となると、このイラストの報告も怪しいところ。

 タグ企画のイラストが完成するまで、週間報告が空く可能性もあるんじゃないかと。

 月間報告はギリギリできそうですが。

 だったらなにを書こうか、という話。

 

 それについては暇があれば考えてみます。

 

 以上で余談は終わりです。

 

 では。