やっと週間報告が書けます。
ここ1週間、ほぼずっと1枚のイラストに専心していました。
2022年の最後の最後に、なかなかえぐい描き込み量のものを描いたと思います。
12月、そして2022年の最終週に完成・公開したイラストはこちら。
今年5件目のSkebのリクエストで描いたイラストです。
海外の個人勢Vtuber本人からでした。
心を失くして人形になってしまって、ストイックで合理的だけど理論以外の感情を理解するのが苦手で、ナイーブで無邪気になっている。
クールなお姉さんな雰囲気。
そして自由に描いていい、という内容だったので、自由に描かせていただきました。
Vtuberとしてのプロフィールなり設定なり背景があるのは助かります。
違う言い方をすれば、テーマやコンセプトがある、でしょうか。
リファレンスシートの提示だけだったり、ツイッターのアカウントを見ても特徴らしいプロフィールやツイートがなかったりすると、ただ外見の属性や小物、発信の様子から想像するしかできないので。
そんなわけで今回のリクエストですが、タイトルや冒頭にある通り、なかなかの描き込み量になりました。
――とはいえ、先ほど出したイラストを見る限り、そこまで描き込み量がえぐいようには見えないんじゃないかと。
……トリミングです。
あくまで一部を切り抜いたものなので、実際は画面外に色々と描き込まれています。
で、トリミング前のフルバージョンを出す前に。
今回のリクエストも、描き始める前にコンセプトを決めていました。
構想時点で短くコンセプトをまとめておいた方が、構図が決まりやすかったりしますね。
そしてそのコンセプトは、
『Warmth for her who lost mind(心を失くした彼女に温もりを)』
です。
いったいいつ、どこで、どんなきっかけで知ったのかは分からない話ですが。
あるところに、まったく笑わない女の子がいて。
友達が――特に男の子達がその子を笑わせようと、おやじギャグやらくだらないジョークやらをふっかけるんですが、まったく効果なし。
とにかく笑わせてやろうとあれやこれや試してみるものの、やっぱり女の子は笑わなくて。
でもある時、ふと笑いました。
たった一冊の本だったか、絵本だったかを読んで、女の子が笑いました。
友達の繰り出すジョークやらよりもその本が面白かったから、というわけではなくて。
本を読んでいく内に、心が温かくなって、思わず笑ってしまった。
みたいな感じだったような気がします。
ふとそんなエピソードを思い出して、彼女の周りを本で埋めるような構図にしようと考えました。
そして描き上げた、トリミング前のフルバージョンがこちら。
なんとまあ、差分をつけた連作ができあがりました。
ポーズ2種、表情3種、背景2種。
さらに15冊くらいの本の表紙を、フリー素材に頼りまくって自作。
おかげで、このリクエストに1週間を使い果たしたような感じになりました。
表情やポーズに合わせて、本の配置や背景の色味を変えています。
そこからなにかしらストーリーを感じてもらえたらいいな、と思ってたりします。
本当は30日に完成させたかったんですが。
本の表紙に悩んだり、仕上げ作業に手間取ったりして年末ギリギリの完成・納品になりました。
元々年内に納品するつもりだったので、どうにか間に合ったわけですが。
納品後、NSFW判定を受けて、Skebでは非表示扱いとなりました。
いやはや、なんというオチかと。
つらいです。
めちゃくちゃ描き込みがんばって、アスペクト比16:9にトリミングしたものや背景透過のものも加えて、納品ファイル数11というなかなか見ない量を納品したのに。
――ポートフォリオに載らないなんて、つらいです。
まあ、作品数はちゃんとカウントされてるのはまだ救いだったりするのかな、と。
とはいえ、なんでNSFW判定を受けたのかと。
肌色が多いと判断されたのか。
ポーズなり構図なりがアウトだったのか。
納品後、作品はAIによる画像認証システムにかけられるとのことで。
肌色の面積の大小はともかく。
ポーズや構図で判定を受けたとしたら、今後際どい印象を与えかねないポーズや構図に気をつけないといけません。
AIが画像認証をしているなら、そういった要素も判定基準に設定されているはずなので。
……1度、あえて試してみたいですね。
肌色面積が人物全体の3割以下で、今回と同じように寝そべったポーズにした場合、判定を受けるのかどうか。
いや、せっかくリクエストしてもらったのに、意図してNSFW判定を受けに走るのはいかがなものかと。
とりあえず判定に引っかからないよう、健全なイラストを描くように努力します。
さて、週間報告としてはこんなところでしょうか。
2022年も残り数時間ですし。
今年最後の月間報告を書くために、このあたりで締めようと思います。
では。