11月第2週は、目覚ましいことはなにもありませんでした。
なので今回は、成果について書くことはなにもありません。
前回の週間報告で触れた、森岡毅氏の著書を読んで行った、自己分析について簡単に書こうかな、と。
11月第2週に完成・公開したイラストは、ゼロ枚です。
……厳密には、公開まで行ったイラストがないため、ノーカウントです。
つまり、なにかしら描いていたわけですが。
それがこちら。
自著【黒歴史の正しい葬り方】第2巻の表紙とキャラデザです。
9月、10月あたり、二次創作や依頼のイラストを描く傍ら、時間を見つけたり現実逃避をしたりしながらちょくちょく書いてまして。
11月に入ってから、初稿ができあがって。
推敲1回目が最後の章に入ったので、この第2週はキャラデザの描き直しから表紙制作までしていました。
現在、第2巻は推敲1回目が終章の半分まで終わってまして。
あわよくば今月中に、表紙だけつけたものが出せるんじゃないかな、と。
ちなみに。
キャラデザから表紙までが1週間以内でした。
元からキャラデザが決まっていたり、表紙の構図が1巻とほとんど同じということで、めちゃくちゃローコストだったり、などといった様々な理由がありますが。
依頼で同じ条件(キャラデザ2体、表紙1枚)だと早くて2週間かかるのに、自作品だとこうもあっさり終わるのか、と。
最近1枚に対してそれなりに時間かけているので、「早く描き上げられた!」という達成感より、「これでいいのか……?」という心配がものすごく上回っていたりします。
……たまには、こうもあっさり完成できることがあってもいいですね。気持ち的に。
ところで。
【黒歴史の正しい葬り方】第1巻のキャラデザを描いたのが、2021年の9月。
気づけばもう1年が経過しているという事実に戦々恐々。
というわけで。
今回キャラデザを描く際に、以前描いたものを資料として見返していたわけですが。
なかなか荒いなー、というのが感想です。
まあ、こういう話が出るとき、だいたい私のやることは決まってまして。
そうです。
過去の自分との比較。
というわけで、今回もやります。
服装が一部変わっているのはさておいて。
かなりラフな仕上げのキャラデザといえど、この1年でなにかしら変化があったと実感できてよかったです。
こんな感じでした。
11月第2週は。
それでは、冒頭の話にでも。
大阪のUSJの経営状況をV字回復させた実績で知られる、森岡毅氏。
その方の著書『苦しかったときの話をしようか』の中に、自己分析のやり方が記載されてありました。
元々、森岡氏の自己分析方法はYouTubeにあった動画で触れられていて。
著書ではそれについて詳しく言及してありました。
それに沿って、できる範囲で自己分析をしてみたところ……というのが、今回のタイトルです。
コミュニケーション能力が壊滅的。
いや、これまでイラストレーターとして活動してきて、少しくらいはコミュニケーション能力が身についたとは思っていますが。
しかしながら。
この自己分析方法における「コミュニケーション能力」は少し視点が違います。
と、その話の前に、前提となる話を。
森岡氏の自己分析方法は、以下の流れで進めていきます。
1.「どういうことをすることが好きか」を列挙する
2.列挙したものをタイプ別に分類する
3.分類したものから自分のタイプを知る
それではここからは、各項目について詳しく書いていきます。
1.「どういうことをすることが好きか」を列挙する
著書では、「社会との関わりで気持ちよかった文脈’(≒自分が好きなことをしている文脈)をどんどん列挙する」とあります。
ここで大事なのは、「好きなこと」ではなく、「なにをしていることが好きか」という点。
言い替えると、「名詞」ではなく、「動詞」で考えるということです。
「名詞」と「動詞」の違いを、「イラスト」を題材にしてみると……
「イラストが好き」が名詞です。
「イラストを描くことが好き」が動詞です。
つまり、行動を伴った文脈が、今回の分析方法で必要となります。
この「自分がしていて好きなこと(行動を伴った文脈)」を、最低50個、できれば100個くらい書き出してみよう、と。
実際に私もやってみました。
ちなみに、「イラストで」「イラストレーターとして」「絵描きとして」とカテゴリを限定した上でのものになります。
・依頼者の希望のイメージから構図案やラフ案を提案する
・どんな表紙にすれば読者の目に留まるか、読もうと思われるかを考えたり調べたりする
・どんなメッセージを送れば、依頼者に自分の考えや意図が伝わるかを考えたり、工夫したりする
・どうスケジュール管理をすれば、作業を進めれば納期よりも早く納品ができるかを考える
・資料として提示された小説や楽曲といった作品に対する感想を考えて伝える
・自分の画力向上を追求する
・描けるモチーフを増やす
・イラストを描くための資料を集める
・週、月、年単位で振り返りや目標設定をする
・日々、自分が達成したことを記録する
50個って、思った以上に多いです。
カテゴリを絞らずにやったとしても、50個いくかどうかも分からないです。
2.列挙したものをタイプ別に分類する
森岡氏の著書では、以下の3つのタイプが挙げられていました。
・Tの人(Thinking)
・Cの人(Communication)
・Lの人(Leadership)
各タイプについては、以下の通り。
・Tの人(Thinking):考える力や戦略性が強みになる
「考えることが好き」「問題を解くのが好き」「作戦を考えるのが好き」「興味のある領域を研究するのが好き」「分析するのが好き」
などといった特徴の多い人が、Tの人に当たります。
・Cの人(Communication):伝える力や人と繋がる力が強みになる
「人と会うことが好き」「話すことや聴くことが好き」「SNSで人と繋がることが好き」「人に人を紹介することが好き」「ファッションアイテムを見たりオシャレを楽しむことが好き」
などといった特徴の多い人が、Cの人に当たります。
・Lの人(Leadership):変化を起こす力、人を動かす力が強みになる
「なにかを達成することが好き」「高い目的を定めて挑戦することが好き」「自分で決めることが好き」「人々を引っ張っていくことが好き」「人に夢を語ることが好き」
などといった特徴の多い人が、Lの人に当たります。
「自分がしていて好きなこと」で列挙したものを、この3つのタイプに分類していきます。
3.分類したものから自分のタイプを知る
では、私が列挙したものを分類してみると……
・依頼者の希望のイメージから構図案やラフ案を提案する:C
・どんな表紙にすれば読者の目に留まるか、読もうと思われるかを考えたり調べたりする:T
・どんなメッセージを送れば、依頼者に自分の考えや意図が伝わるかを考えたり、工夫したりする:T
・どうスケジュール管理をすれば、作業を進めれば納期よりも早く納品ができるかを考える:T
・資料として提示された小説や楽曲といった作品に対する感想を考えて伝える:
・自分の画力向上を追求する:T
・描けるモチーフを増やす:T
・イラストを描くための資料を集める:T
・週、月、年単位で振り返りや目標設定をする:L
・日々、自分が達成したことを記録する:L
10個中、
・T:7つ
・C:1つ
・L:2つ
でした。
正直、その分類でいいのか怪しいものもあったりしますが……。
とりあえず分類して分かったのは、私はTの人として特化しているみたいで。
次に多いLの人としては、このブログでやっている週間報告、月間報告、年間報告の目標設定や振り返りが一番あてはまるのかな、と。
他人になにかしらの影響を与えることについては、あまり自覚がないような。
……いや、過去の自分――それこそ思い出せる範囲でいえば、そんな感じのことがあったような気がします。
ただ、とりあえず今回は「イラストで」「イラストレーターとして」「絵描きとして」という枠に限った場合なので。
最後にCの人。
一番少ないです。
これについては、ものすごく自覚があるといいますか。
ぶっちゃけ、人と関わる・繋がる物事については、あまり興味や関心がなくて。
それはもう、SNSのフォロワーだったり運用を見れば明らか。
仕事上でのコミュニケーションはそれなりにできても、人との繋がりという面でのコミュニケーション能力は壊滅的です。
さて、改めて。
どうやら私は物事を考えたり、目標達成や問題解決をすることが、それはそれはとても好きみたいで。
逆に、人との繋がりに関しては、嫌いとはならないにしても興味・関心が薄い、と。
この自己分析からなにを考えるか。
自分に向いている仕事と、向いていない仕事はなにか。
自分はどんな職能(=スキル)を身につければ、伸び伸びと仕事ができるか。
といったところです。
例えば、パターン化した仕事を黙々と何時間もやっていることが好き、あるいは得意な人が、人との交流が重視されるような仕事をすると、声を張り上げたり、人と話したり、突然のアクシデントに対応したりすることがなかなかできないように。
つまり、工場勤務が向いているのに飲食店で働く、みたいな。
そういう、自分に向いていたり、得意だったりする仕事を考えるきっかけが、この森岡氏の自己分析方法です。
で、思ったより長くなったので、無理やり締めに向かいますが。
自分が物事を考えたり、目標達成や問題解決に向いていると分かりまして。
そこで思ったのが、
・イラストレーターとして、今していることが自分の特徴に合っているか
・イラストレーターとして、自分の特徴が活かせる仕事の方法はなにか
・イラストレーター以外で、自分の特徴を生かせる仕事はなにかあるか
という3点。
次はこれらについて深掘りしてみようかな、と。
すぐに結論は出ないと思います。
ただ、年内になにかしら1つでも答えを見つけられたらいいな、と。
2023年に向けて、脱ニートに向けて、2022年以上の成果を出すために、しっかりじっくり刃を研いでいこうと思います。
では。