『電子書籍の出版』を目標に掲げたホムンクルスもとい引きこもりニートな私の小説書きとしての現状と実績はどのようなものか。
小説投稿サイトにおいて、これまで4作品を投稿して3作品を完結させている。
しかし、どれも商品としての形を成しているかといえばそうでもない。
1作目は小説の書き方についてまったく無知な状態で、思いつきのままに書き連ねた。
文字数にしておよそ20万字。
40文字×34行のレイアウトで換算すると212ページ。
見開き2ページ(本冊子基準)で換算すると424ページ。
標準よりもわずかばかり厚みのある文庫本に値する。
起承転結くらいは知っていたものの、前述にある通り思いつきで書いたためにド素人感満載な仕上がりになっている。
2作目は小説の書き方について多少かじった程度で書いた作品。
文字数にして10万字と少々。
40文字×34行のレイアウトで換算すると115ページ。
見開き2ページ(本冊子基準)で換算すると230ページ。
標準よりも若干薄い程度の文庫本に値する。
3作目は思いついたネタを形にするために書いた作品。
1作目と2作目はファンタジーだったのに対し、こちらはミステリー。
文字数にして4万字弱の中編。
そして、1作目と2作目はエクセルでプロットを組んでいたのに対し、こちらはワード内に登場人物や構成などをメモした程度。
これまで3つの完結作品を書き上げたものの、我ながら商品として売り出せるような仕上がりではない。
じゃあどのくらいの基準になったら商品としての価値がある、と判断できるのか。
まず正直なところ、私は投稿サイトでたいした実績を出せているわけではない。
例えば『カクヨム』において、最高PVは今連載している4作目の1200PV。
★の最高数は4。
作品のフォロワー数の最高は18。
例えば『小説家になろう』において、最高PVは2作目の2800PV。
ユニークは900人。
評価者数は2人。評価ポイント平均は4。評価ポイント合計は16。
ブックマークは10。
総合評価は36。
ランキングに載っている作品とは比べ物にならないくらい、受けていないし、読まれてもいない。
そして公募に出してみたことがある。
応募者全員に評価シートを配布している某レーベルの新人賞に。
結果は言わずもがな、まさに「小説を書き始めて間もないド素人」というものだった。
こんな私だが、はたしてどうしたら商品になりうる作品んを出せるのか。
たった一人で、編集者もなしに、だ。
考え込んだら頭が痛くなる、あるいは倒れ伏して二度と起き上がらないように思える課題だが、「こうすればいいんじゃね?」みたいな漠然とした答えは出ている。
・起承転結or序破急or三幕構成に基づいて物語を組み上げる
・エンタメとして「どういう面白さ」があるか、テーマを明確にする
上記2つは物語を作る上で基本的な要素ではあるものの、その基本に則れば自己満足の域からは少なからず抜け出せると思っている。
つい1ヶ月前、『SAVE THE CATの法則』という脚本術の書籍を購入した。
そこに書かれていたのは、ハリウッドで作られる映画の多くが、三幕構成に基づいた脚本になっていること。
売れる脚本の構成がどうなっているか、実例を基に説明されていた。
これは小説にも当てはめられるので、『ド素人が思いつきのままに書いた作品』という仕上がりからは抜け出せるだろう。
実際、『SAVE THE CATの法則』に書かれている三幕構成に則ったプロットが1つできあがっている。
あとはそれを書き上げて、推敲(読み直して手直しすること)して完成させるだけ。
自惚れだと自覚しているが、今まで書いた作品の中で一番まともに前準備をしていると思う。
最後に、小説を書き始めて1年にも満たない、たいした実績もないというのが私の現状だ。
自作品を出版するという目標がある以上、自己満足100%にならない、読者様にお金と時間を費やして良かったと思ってもらえるような作品を書き上げていきたい。