心が、折れました。
プラスチックの下敷きがバキッと折れて破片が飛び散るような感じで。
――もう無理。
……釣りタイトルではありません、決して。
ただ、冒頭の「もう無理」は数日前の私の心の声です。
雑記で書こうかと思いましたが、気づいたら週末になっていました。
というわけで、週間報告。
9月第3週に完成・公開したイラストは、ゼロ枚です。
いや、ここまでは描いていたんですけどね。
「あ、これダメ、ボツだ」
って思って、構図の段階からやり直しになりました。
今回、動物だったり西洋風の城だったりと、あまり描かないモチーフが盛りだくさんで、そこそこ時間をかけたと思います。
特に西洋風の城。
初めて描きます。
普段、なにかしら描く際には資料集めをしていて。
グーグルの画像検索だったり、ピンタレストだったり。
ピンタレストでは、画像検索で見つけた画像をピン留めしてコンテンツとして残しておくことができて便利です。
しかもピン留めした画像から関連画像を探すことができて。
例えば動物なら、馬なら馬に関連する画像ですね。
全身だけに限らず、表情だったり、ポーズだったり、「よくこんなのあるな」という感じの、割とニッチな画像が出てきたりするので、かなり重宝しています。
で、これまで建物を描く際にもピンタレストで関連画像をとにかく保存しまくってきたわけですが。
しかし西洋の城のピンがまったくなかったので、なるほど今まで描いてこなかったことが証明されました。
というわけで、城の資料を集めては描き進めつつ、あと動物なんかも描き入れたりしてカラーラフが進んでいましたが――
ボツにしました。
はい。
「ここまで描いておいてボツか……」
と思った瞬間、心が折れました。
おかげさまで、傷心して構図の再考案に時間がかかりました。
構図が決まってもなかなか手が進まず、ついには自著の次巻のプロットづくりに逃避するまでに。
本当に、悪い意味で「描きたくない状態」に陥っていました。
……実のところ、今もまだ引きずっていたりします。
それでもこれまで通りの制作ペースに戻りつつあったりしますが。
さて、そもそもなんで、ボツにしたのか。
いつも通り、某ロードマップを進めるための個人Vの二次創作なんですが。
この構図だと、Vtuberのイラストとしては弱いなー、と。
というのも、Vtuberのイラストって、基本的にキャラクターがメインのイラストです。
とにもかくにも、キャラクターつまりVtuberが目立つ、Vtuberを目立たせる構図のイラストがメジャーなわけで。
一目見た時に、「あ、これ〇〇だ」と分かった方がよくて。
だとすると。
今回のボツ案、Vtuberの主役感が薄いんです。
どれに焦点が当たっているのか分からない、と言いますか。
Vtuber市場をターゲットに見据えたイラストとしては、少しずれてる感じがして、「あ、これボツだな」と。
最近はかなり背景(メインキャラ以外の要素)を描き込むようになってきました。
でも、その「描きたい」とターゲットのニーズはあっているのか?
そう考えると、なにかしら見直した方がいいと思いました。
少し掘り下げて、Vtuberのイラストに対するニーズってなんだろう? と。
真っ先に思い浮かべるのが、配信や動画のサムネイルだったり、スケジュールシートだったり。
これがいい例ですね。
その他には、楽曲のカバーだったりグッズだったり。
例えばSkebで調べてみると、一枚絵としてのPNGデータと、キャラと背景を分けたPSDデータが納品されているのをよく見かけます。
例えばこんな感じに。
背景が使われているのはあまり見たことはありませんが、キャラ単体は特にサムネイルで使われているのをよく見かけます。
依頼で描かれたイラストもそうですが、ファンアートとして投稿されたイラストが使われたりもします。
上記にあるツイートのサムネイルもまた、私が投稿したイラストですし。
前回のニャンナーズもそうでしたが、ここのところ構図の修正が連続しています。
とはいえ前回は時間がないから、という理由でしたが、修正前に出した構図は、はたしてニーズに沿ったイラストか? と問うと、いや違うな、と。
上述にもある通り、どうも自分の描きたいイラストと市場のニーズとでミスマッチを起こしているような気がするので、ここでいったん慎重に見直しをするべきだ、と思いました。
現在描き進めているイラストがニーズに合った構図なのか、少し疑問が湧いてきましたが、とりあえず描き進めます。
その次に描くイラストからは、よりしっかりとニーズを見据えた構図にしていこう、と。
これまで以上に遠回りしてすごく非効率的ですが、こういう失敗からなにかしら学びつつ、精度を上げていきます。
というわけで、心が折れたものの、挑戦はやめません。
たとえどれだけ失敗を重ねようと、脱ニート達成のために前へ前へ、進み続けます。
では。