一昨日はあまりにも幻想的な深夜を堪能した。
おそらく人生で初めて、月暈(つきがさ、げつうん)というものを目の当たりにした。
煌々と輝く丸い月の周りに、光の輪ができあがる現象だ。
世界が闇に沈み、しかし周囲の風景が見えるほど明るく、思わず散歩に出てみたら……。
感慨にふけるのはさておき、ここ数日小説のプロットを作成するのが楽しく感じる。
以前購入した『SAVE THE CATの法則』に書いてある構成に則ると、以前に比べて物語の流れがシンプルに組み上がっていく。
とりあえずオープニングからファイナルまでできあがっているのが、
『青春回帰の幻想戦記 外伝』
『魔剣士×鍛冶師×異世界』
の2つ。
前者は現在小説サイトで連載中の作品の前日譚のようなもの。
後者はまったく別作品で、見知らぬ世界で目を覚ました主人公があまりにもポンコツすぎるヒロインと冒険するというもの。
それと、『SAVE THE CAT』を買う前から執筆を始めていた『青春回帰の幻想戦記』についても、1巻目からプロット自体の改稿を始めている。
起承転結、序破急、三幕構成といったものに対して、あまりに漠然としたイメージを持っていた身からすると、『SAVE THE CAT』の内容はとても刺激的だった。
これはぜひ改めないと、と思ってしまった。
また、『SAVE THE CAT』に書かれている構成は110ページの脚本向けのものだが、これは小説にも活かせると考えている。
例えば物語の前半と後半の節目になるミッドポイントが55ページ目、最初のターニングポイントが25ページ目というように示されており、丸々鵜呑みにすべきではないのだろうが、ある程度の基準にはなる。
とすると、あれを入れてこれを入れて……と色々詰め込みすぎることの防止につながる。
正直なところ、処女作を書いたとき、あまりにも様々な要素を詰め込んでしまったために20万字近くまで膨れ上がった。
今ならきっと、10万ないし15万字ほどまで減らすことができる気がする。
そういえば『SAVE THE CAT』には小説版のものもあった。
ぜひとも近いうちに手に入れて読みたいところ。
一つ驚きだったのが、新品よりも中古品の値段がずっと高いことだ。(2020/3/11現在)
プロット作りもそうだが、執筆自体も楽しい。
1日24時間というのがあまりにも足りないと思えるほどに。
……それは私がホムンクルスもとい引きこもりニートだから、というのがあるのかもしれないが。
とはいえ、脱ニートのためにも日々なにかしら積み重ねなければいけない。
プロット作りも執筆もその一環だ。