2020年7月17日。
この日は私にとってすごく、とても、かなり、特別な日になりました。
ついに、ついに……!
念願だった電子書籍の出版をすることが叶いました……!
そんなわけで今回は、Amazon Kindleでの【青春回帰の幻想戦記】出版までの流れを簡単に振り返ろうと思います。
また、「出版したー。あーよかったー」では終わらないので、今後どうしていくかについても軽く綴ろうかと。
Amazonでの出版は、正確には「Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)」と呼ばれるそうです。
Amazonで出版するさいにはまず、KDPにユーザ登録する必要があります。
なので、まずはKDPに登録です。
Amazonではアカウントの複数所持は規約違反とのことなので、私は今まで使っていたアカウントでKDPに登録しました。
登録の際に個人情報を入力する欄がいくつもありますが、そのうちの一つにTINコードというものがあります。
これ、納税者番号といって、主にアメリカでの納税関係で必要なコードらしいです。
しかし私は日本人で、そんなコード持っていません。
とはいえ入力しなければいけない雰囲気でした。
調べてみたところ、こちらはマイナンバーで対応できることのこと。
実際にマイナンバーを入力したら、特にエラーなどは出ませんでした。
KDPにユーザ登録ができたら、いざ出版作業です。
まずはタイトルとか著者名とかシリーズ名とか諸々データを入力していきます。
その中でちょっと困ったのがカテゴリでした。
編集画面に表示されているカテゴリと、Amazonのショッピング画面に表示されるカテゴリとは異なる感じになっていたので。
とりあえず私は、フィクションという親カテゴリからファンタジーとライトノベルという子カテゴリを選びました。
どうやらこの編集画面で選ぶカテゴリ、あくまで出版申請をした作品がどのカテゴリになるかを決めるための情報のようで、場合によっては選んだカテゴリとは違うものになってしまうことがあるとか、ないとか……。
実際の商品ページでどのカテゴリにするかは、出版してからの作業になります。
出版する作品の情報を入力したら、次はコンテンツの登録画面。
ここでは原稿や表紙画像のデータのアップロードをします。
他にもデジタル著作権管理というDRM、ページを読む方向の選択があります。
DRMについては「いいえ」にしました。
前に読んだ、セルフ出版に関する書籍で、特にこだわりがなければDRMは「いいえ」でいいと書いてあったので。
また、ページを読む方向についてですが、これは原稿が縦書きか横書きかを伝えるためのものになっています。
アップロードした原稿の向きを調整するためのものではない、ということですね。
コンテンツの登録ができたら、最後に価格の設定です。
私は今まで、作品をどうやってKindle Unlimitedに登録するんだろう? と思っていました。
KDPセレクトという、作品をAmazonでの独占販売状態にすることで登録されるとのこと。
KDPセレクトについては少なからず知っていました。
同時に、勘違いしていました。
KDPセレクトに登録すると、設定するロイヤリティが70%になって、最低価格が250円になってしまう、と。
実際はロイヤリティが30%か70%のどちらかを選ぶことができるようになりますね。
作品情報の入力、コンテンツのアップロード、価格の設定。
以上の3つを済ませていざ出版申請。
これが7/16のこと。
作品が「レビュー(審査)」状態になって半日も経たないうちに、はねられました。
なんで? と思っていると、メールが来ていました。
出版申請された作品が、無料コンテンツとして他サイトに掲載されているから、とのこと。
もし出版する権利を持っているなら、もう一度出版申請してください、と添えてありました。
もちろん【青春回帰の幻想戦記】は私の作品です。
出版する権利は私にあります。
……が、しかし、ここですぐ出版の再申請はしません。
いったん問い合わせをしました。
・登録した内容は特に変更しなくてもいいのか
・もし今後、他サイトで公開している作品を出版する場合、同じような手続きをすればいいのか
後日……というか本日7/17に回答いただきました。
内容としてはこんな感じ。
・作品の権利証明のためにもう一度出版申請してね
・ただ、KDPセレクトに登録するならAmazon以外のサイトでは有償無償問わず配信することはダメだからね
・もし他サイトで作品の公開を停止したら、公開停止になってるか確認してね
とりあえず、他サイトでも公開してるなら改めて申請して権利証明をすればいいとのことです。
そんなわけで本日7/17、改めて出版申請をしました。
すると数時間で出版状態になりました。
割と早いですね。
ただ、表紙画像の表示には時間がかかるみたいです。
無事に出版ができたものの、疑問が1つあります。
KDPセレクトにした場合、有償無償問わず他サイトでの公開がダメということですが、Kindle Unlimitedで読めるようになっている作品が、小説投稿サイトで普通に公開されているんですよね。
え、もしかしてそこはザルだったりするの? みたいなことを思いました。
で、一度試してみようと思うことがあります。
今回、【青春回帰の幻想戦記】は申請の際にKDPセレクトに登録していません。
のちほど3日後くらいに、KDPセレクトに登録してみようと思います。
ちなみに3日後くらいに、というのは、カテゴリ変更のためです。
KDPセレクトからちょっと脱線してカテゴリ変更の話をば。
出版後、問い合わせから作品のカテゴリを変更することができます。
ただし、出版後あるいは前回のカテゴリ変更から72時間経ってからでないとできないようになっています。
なので3日後、カテゴリ変更のための問い合わせをしようと考えています。
ちなみに出版状態となった【青春回帰の幻想戦記】はライトノベルにカテゴライズされました。
いやはや、ここ激戦区ですよ。
ライトノベルの商品一覧の、出版年月の新しいもの順に見てみると、出版予定の作品が10ページ近く続いていますからね。
1ページあたり16作品なので、7/17現在は160作品ほどが出版予定のものとして公開されています。
つまり、新着だろうがページを進めないと見つからない、ということですね。
そんなわけで、少しでも読者様の目につくよう、カテゴリ変更をしよう、というわけです。
で、そのカテゴリ変更。
調べてみると、登録するカテゴリは親カテゴリによって子カテゴリが限定されるそうです。
例えば、「文学・評論」を選んだら、その中のものにしか登録できないとか。
つまり、「文学・評論>SF・ホラー・ファンタジー」と「ライトノベル」は一緒にできない、ということになります。
うーん、集客という観点で見るとはがゆいですね。
出版前は「文学・評論>SF・ホラー・ファンタジー」と「ライトノベル」に入れようと思っていたんですが。
とはいえ、各カテゴリにどのくらい読者が集まっているかは分からないので、とりあえず競争の激しくないカテゴリ(もちろんカテゴリエラーしないところ)に変更します。
で、KDPセレクトの話に戻ります。
なんでセレクトに登録するのが3日後かといえば、カテゴリ変更してからにするためですね。
理由はなんとなく、です。
こうして無事、ようやく自作小説の出版が叶ったわけですが、もちろんこれがゴールではありません。
スタートです。
作品を世に出していくクリエイターとしての、小説投稿サイトとはまた違う一歩を踏み出しました。
今後はとりあえずツイッターでタグ使いながら宣伝したり、なるべく早く続編を出したりできるよう、イラストと並行しながら精進していきます。
まあ、挑戦というのはだいたい最初はうまくいかないものなので、なるべく気長にコンテンツを出しながら、今後どうしていこうか考えようかと思います。
そんなわけで、初の出版報告は以上で、さっそく宣伝します。
【青春回帰の幻想戦記】1巻 至極色の悪魔
異空間と呼ばれる、高校と同じ形をした戦場で、やがて巨大な悪魔を断ち斬る少年の成長譚。
学園バトルファンタジーな作品です。