ホムンクルスは脱フラスコの夢を見るか

脱ニートを目指す絵描きな引きこもりが、主に週間・月間・年間ごとに振り返りを残すブログ。

#26 イラスト週間報告(5/24~5/30)

 さて週間報告を……と思いきや、なんと月間報告もしなきゃいけないことに、この記事を書く直前になって気づいた。

 

 とりあえずそれぞれで分けるので、今回は週間報告をば。

 

 前回の週間報告で掲げて、前回の記事でちゃっかり見直した課題は、はたしてどうなったことやら……。

 

 まずは振り返り。

 

 前回の週間報告で掲げた課題は、
『自作小説の表紙を描いてみよう』
 だった。

 

 このときに、今月は残り2枚のイラストを公開しないといけないから、表紙を最低2案は出そう、と言った。

 

 が、しかし。

 

 前回の記事で、キャラの立ち絵1つ描くだけでも6時間も7時間もかかるんだから、表紙を今月中に2つ以上とか無理だろ、ということで見直し。

 

 とりあえず1枚しっかり完成させよう、と。

 

 まず結論から言ってしまえば……

 

 とりあえず、1枚、描けた。

 

 ……なんというか、どこか不穏な空気が漂う言い回し。

 

 諸々所感はあるにしても、とりあえず工程を順に出してから、色々言いたいことを言うことにする。

 

 ラフベース色

 

 ラフのベース色ってなんぞや、って話だけど、ツイートにも書いてある通り、今回はグリザイユ画法で進めていくことにした。

 

 グリザイユ画法というのは、一度モノトーンで絵に影とか光とかを入れて、それから色を乗せていく描き方。
 ……で、合ってればいいんだけど。

 

 1から修正

 

 最初できあがったものは、ほぼなにも見ず、イメージだけで描いてしまったから全体的に違和感があった。
 というわけで1から描き直し。
 3Dモデルに泣きついて、イメージしたポーズを取らせて、なにがどう違うのか検証した。

 一番気になったのが、上半身のひねり。
 イメージよりもそれほどひねる必要がないことに気づいた。
 あとは重心の関係で後ろになる足が胴のほぼ真下になること。

 

 やっぱりというか、ポーズについてはまだまだ資料に頼ったほうがいいと痛感した。

 もう1体ラフ

 

 いきなり人外の登場。
 ツイートにある通り、表紙に入れたかったから。

 

 できる人は……というか、普通表紙を描くなら、構図を考えた上で1枚で仕上げていくものなのかもしれないけど。
 構図は考えるには考えていた。
 でも私の場合、できない人だからキャラを個別で1体ずつ描き上げて、あとから合わせるという方法を取った。

 

 ほら、描くものが多くなるとレイヤーがごちゃごちゃするし。

 とりあえず、今自分にできる範囲でやってみた。

 

 描き込みと修正

 

 これまたグリザイユ画法で進めるためにモノクロ状態。

 

 それはさておき、頭や武器の角度などを修正して、筋肉の質感を描き込み。

 やらかした

 

 ぶっちゃけ、最初に考えていた構図から脱線していた。
 人外はもともとこんな感じのポーズじゃなかった。
 あれよあれよと考えている間にこのポーズに行きつき、そのままグリザイユを進めていったところ……。

 

 試しに1人と1体を合わせてみて気づいた。

 

 まず、考えていた構図は対立。
 しかし両者とも体の向きが同じだと、そういう感じに見えない。
 安直に人外を左右反転してみれば、光源があっていなくてちぐはぐに見えてしまう。
 なんかおかしい。いや、なんかもくそもない。

 

 どっちも修正

 

 そんなわけで、どちらとも光の当たり方を統一。
 目の前から当たっているような感じに。

 

 この修正に関しては、最初に塗ったときより短時間で仕上げることができた。
 しっかり覚えているのが人外のほうで、1から描き始めて10時間以上はかかっていたと思う。
 修正時には3、4時間ほどでできた。

 

 着色

 

 両者を合わせて着色。

 

 モノトーンのベース色の上に乗算レイヤーを作って色を乗せた。
 そこからその乗算レイヤーで厚塗りをして色を加えていく。
 人外は乗算レイヤー1枚で、少年は部位ごとにレイヤーを分けて複数枚で仕上げた。

 

 で、このツイートをした時点で5/30の日付が変わる10分前。

 

 遺憾ながら、この1週間で完成させることはできなかった。

 

 そこから徹夜作業。

 

 この時点でまだカラーラフみたいな状態だったから、線画を描いて、線画と色のレイヤーを合わせたときに足りない部分や余計にはみ出ている部分を修正。

 

 一番悩んだのが背景。

 

 土曜の深夜、日付が変わるまでに完成しなかったのはその背景にあれこれ悩んだから。

 

 結局、少年と人外にエフェクトを加えてごちゃごちゃするから、背景はあえてシンプルにすることに落ち着いた。

 

 完成品

 

 

 

 

 

 エフェクトに関しては、作中に出てくる要素をいくつか。

 

 ライトノベルとか小説の表紙というより、同人ゲームのパッケージみたいな感じがする。
 ……のは気のせい?

 

 さておき、今回の課題で色々見えたものがある。

 

 まずは作業時間をどうやって短縮するか。

 

 資料を見漁る時間を除いて、もっと作業を効率化できると思った。
 いや、今回の手際があまりに悪かったのかもしれない。

 

 カラーラフができた状態から線画を描いて、ところどころ修正のために時間を要してしまったわけだが、まずはこの部分が大きく改善できるんじゃないかと。
 やり方についてはもう考えがある。
 とはいえ、今はそれについてまだ書かないけど。

 

 それと、作業フローを確立すること。
 基本的にどういう手順で進めて、どういう要素を盛り込むか。
 最低限の作業内容を一度書き出してみるべきかと。

 ほぼ毎回のように、「あ、こんなことをすればよかった」「あんなことを取り入れればよかった」と思い返すことがあるから、基本的な作業の流れを書き出して確認、確立すれば、やらずに終わってしまった、という作業漏れと後悔が少なくなるはず。

 

 今回、自作小説の表紙を描いてみたわけだが、正直あれではまだ真の完成とは言えない。
 まだ足りないものがある。

 

 そう――タイトル。
 あと、著者やイラストレーターの名前も。

 

 それらを描き加えてはじめて完成と言えるんじゃないだろうか。
 ということは……え、これだと5月中の成果が3枚に……。

 

 い、一応描いたし、1枚としてカウントさせて……(泣

 

 

 

 さて、そんなわけで次の課題に移るわけだが、5月が終わり、6月に入る。
 つまり月初だ。

 

 月初といえば――

 

 と、その前に月間報告をしなければいけないため、次の課題はそのときに。

 

 ではでは、これにて週間報告は以上。