6月の2週目は、普段以上に緊張感のある1週間だったと思う。
というのも、これまで私の、私による、私のためのイラストを描いてきたわけだが、今回は1つ、誰かのためにイラストを描くことになったからだ。
そういった要素も踏まえて、週間報告をしていこう。
6月の2週目に完成させたイラストは2枚。
うちいずれも風景は入っていない。
というより、風景ありきのイラストを描くための前振りとして、今まで通り、いわゆるキャラクターデザイン的なことをした、みたいな感じになっている。
ではまず1枚目。
ラフ
2020/06/06
— 長月夜永@イラスト描いて小説書いてます (@Yonaga_Nagaduki) 2020年6月5日
今回は、普段お世話になってる方に、かわいい女の子の条件を教えていただき、それに基づいた女の子を描いてました。
基本に立ち返って人体構造やら小物の描き込みやらしていたら、いつの間にか日付が変わってました。 pic.twitter.com/efgazlSyg7
ツイートにもある通り、普段お世話になっている方からいただいた、かわいい女の子の条件に基づいたもの。
艶のある黒髪ストレートロング、優しそうな顔つき、懐中時計のネックレス……などなど、他にもいくつか要素はあったが割愛。
イメージは某芸能人とのこと。
ラフ・グレースケールで陰影づけ
2020/06/06
— 長月夜永@イラスト描いて小説書いてます (@Yonaga_Nagaduki) 2020年6月6日
昨日の続きです。
ところどころ修正しまくって、ようやくグリザイユのグレースケールまで辿り着きました。
この下地の明度が高い場合、着彩のレイヤーは乗算ですればいい感じになるんですが、どうしてかオーバーレイで着彩したくて下地の色をいじくり回してました。 pic.twitter.com/xxLQI9NX9N
作業フローの1つになった、グリザイユ画法によるグレースケールでの陰影づけ。
オーバーレイで着彩する場合、グレースケールの明度が高い=明るい(白に近い)と、色を乗せたとき、かなり明るくなってしまう。
オーバーレイというのが、下地となっているグレースケールの明度が高ければ明るく、明度が低ければ暗くする、という2つの特徴があるため、乗せる色味に応じて下地の明度を調整しなければいけない。
ちなみに、下地の明度が高い場合に明るくするのはスクリーン、低い場合に暗くするのは乗算、というレイヤー効果とのこと。
これは後々理解することだけど、グレースケールの下地にオーバーレイを乗せるなら、真っ白が明度100%だとして、60%以下だと乗せた色が安定する気がした。
で、ツイートにもある通り、明度が高い場合は上に重ねるレイヤーを乗算にすれば色味が安定するんじゃないかな、と。
完成
2020/06/10
— 長月夜永@イラスト描いて小説書いてます (@Yonaga_Nagaduki) 2020年6月10日
以前描いた絵の完成形の公開許可をいただいたのでアップします。
勝手に描いたので許可とか不要ですが、一応「誰かに向けて描いた」作品なので。#yonaga_art https://t.co/A7h7gQ9YvP pic.twitter.com/ZbO3OQpMBZ
着彩の記録がなかったため、いきなり背景つけた完成形。
ツイッターでの公開は6月10日になっているけど、7日の時点で完成していた。
公開する前に、お世話になっている方に完成した画像を送って、反応見るついでに公開していいか、と許可を求めた。
私が勝手に描いたものだから、わざわざ許可を取る必要もない気がするが、一応「誰かのために描いた作品」だから、今後のことも踏まえてそういうことに気を回してみた。
ちなみに反応は良好。
3つくらい、細やかな部分に関してお褒めの言葉をいただいた。
対価はまったくもらってはいないものの、とうとう私も「誰かのためにイラストを描く」ことのデビューを果たした。
なんて言ってもいいんじゃないかと思う。
続けて2つ目を。
下描き? ラフ?
2020/06/08
— 長月夜永@イラスト描いて小説書いてます (@Yonaga_Nagaduki) 2020年6月7日
【自作小説のキャラを描こう】#7
素体に色々描き込んでたら日付が変わっていた件。
スカートの下にスパッツ履いてる系女子。
ここからまた色々修正したりして完成目指します。 pic.twitter.com/meSCh9NNfT
もう、下描きをしているんだか、ラフまで進んでいるんだか、自分でもその境界が曖昧になってきている。
今回は久々……でもないか。
自作小説のキャラを描くことに。
ラフ続き
2020/06/08
— 長月夜永@イラスト描いて小説書いてます (@Yonaga_Nagaduki) 2020年6月8日
【自作小説のキャラを描こう】#7
ラフ続き
足を短くして6.5→6頭身に。
プリーツスカートが難所でした。動きがつくと難しく感じます。
ブレザーも角度がついてるので、何度か描いたことがあっても初めて描く感覚です。
武器は手甲ということで、ぶん殴って敵を倒す系JK。 pic.twitter.com/RGaJdRPfk9
まず、キャラのイメージと頭身があっていないため、足を短くして頭身を下げてみた。
そういえば、ブレザーはこの1つ前のものでも描いていたけど、こうも大きく横向きになっているのは初めて。
首元が左手で完全に隠れるし、側面から見た、ブレザーやワイシャツの感じがどういう風になるのか、どう表現するか、動きのあるプリーツスカートをどうするか、初挑戦なことが山積みだった。
ラフ続き、陰影づけ
2020/06/09
— 長月夜永@イラスト描いて小説書いてます (@Yonaga_Nagaduki) 2020年6月9日
【自作小説のキャラを描こう】#7
ラフ続き
まだ色に辿り着いてませんが……(´;ω;`)
ポーズが気に食わなくて修正、それに合わせて服も。
それから陰影づけ。
昨日、スカートの描き方講座を探していたら、結構いい感じの塗り講座も合わさっていたので実践。
地道に画力アップ目指してます pic.twitter.com/JMkmDq3YfS
ポーズ変更。
たぶん描き始め当初は、左足から踏み込んで……という感じだったはず。
ただ、時間を置いて見直すとどことなく違和感を覚えたから修正。
ぶっちゃけ、躍動感あってよかったけどなー、というのが本音。
それでも違和感あるまま描き続けるのは無理だった。
着彩
2020/06/10
— 長月夜永@イラスト描いて小説書いてます (@Yonaga_Nagaduki) 2020年6月10日
【自作小説のキャラを描こう】#7
試し塗り(オーバーレイ)です。
真っ白を明度100%として、70%の部分が色が薄くなって悪目立ちしてる感。なんか違う。
肌はまあいいかなーってところですが。
ベースカラーで濃い色を乗せるなら、60%以下がいいのかな、と思いました。 pic.twitter.com/mvTmVEXwQK
1つ前のイラストでも出た、グレースケールの明度とオーバーレイの問題。
ここまでの時点では、グレースケールの明るい部分が、色の明度70%。
色を乗せると、例えばブレザーのポケットのあたりやスカートの部分がかなり白に近くなっている。
人の視線というのは明暗差(コントラスト)に引きつけられるらしく、これだとブレザーとスカートが悪目立ちしている感じがする。
……あくまで私見。
なおかつ、どこか明るすぎてうるさい印象。
グレースケール調整
グレースケールの明度の最高値を10%ほど下げてみました。
— 長月夜永@イラスト描いて小説書いてます (@Yonaga_Nagaduki) 2020年6月10日
髪色はベースカラーをちょっといじくってます。
明度最高値70%に比べると白い部分がなくなった感じですね。
肌の影もよりくっきり入りました。
色合いとしてはこっちのほうが落ち着いてるし、まとまってるように見えます(私見 https://t.co/fD2Q7267nX pic.twitter.com/xIaewx4pBh
色調補正で明度を-25くらいにしてみた。
すると制服の光沢感がなくなって、うるささが落ち着いたんじゃないかと思う。
下地の明度すべてをいじったため、他の部分も同様に暗くなってしまったけど、そこは色々調整してなんとかした。
例えば肌。
この状態だと黒くくすんでしまっているので、グレースケールの上にオーバーレイのレイヤーを重ねて、肌の部分を選択、赤色で塗り潰しをして、レイヤーの透明度を15%くらいまで下げた。
こうすると血色のいい感じになる。
完成
2020/06/11
— 長月夜永@イラスト描いて小説書いてます (@Yonaga_Nagaduki) 2020年6月10日
【自作小説のキャラを描こう】#7
完成 pic.twitter.com/LqDaRTja5g
オーバーレイレイヤーでのベースカラー内で厚塗りっぽいことをした。
グレースケールの明度をいじるまえの状態で悪目立ちしていた明るい部分は、明度を下げたらコントラストがほとんどなくなってしまったため、気持ち明るくなる程度に明度の高い青系の色を加えた。
+背景
2020/06/11
— 長月夜永@イラスト描いて小説書いてます (@Yonaga_Nagaduki) 2020年6月10日
【自作小説のキャラを描こう】#7
完成
+背景 pic.twitter.com/1tuLKBywrP
黄色のグラデーションを斜めにかけて、キャラの上半身を拡大して透明度を下げて、キャラ自身の輪郭を白く囲った。
今回、このイラストでは線画を描いていない。
下描き段階からある輪郭線の透明度を少しばかり下げただけ。
というのも、「あ、この描き方いいな」と思った絵師さんが、(私よりずっとマシだけど)こんな感じの描き方をしていたから。
線画を加えることもあるけど、そうしないイラストも多々あって、なおかつ線画をきっちり描かない分時短にもなると思ったから。
……もちろん、「線画を入れるように」とのお達しが来ればきっちり線画を描く。
……まあ、自分のためイラストくらいはいいんじゃないかと思っていたり。
こんな感じで、風景を描くことはしなかったものの、様々な挑戦をして経験を得ることができた。
反省点としては、2つとも完成まで時間がかかってしまっていること。
それぞれおよそ3~4日もかかっている。
もちろんそれは、イラストを描く上での勝手が分かっていないことや、知識・技術不足というのがあるけども。
今はとにかく、できることを増やすために時間を費やして、1枚1枚をしっかり仕上げていきたい。
さて、前回は課題を決めずに進んでしまったけども、今回はもう決まっている。
というより、課題は決まっているしイラストも描き始めている。
今回描いた、お世話になっている方の思うかわいい女の子を基に、風景つきのイラストを描くこと。
テーマはあの女の子のイラストを描くより前に決まっていたから、構想を決めるのにあまり時間はかからなかった。
ちなみにテーマは『青春とは何色か』。
というわけで、今回の週間報告はこれにて以上。