ホムンクルスは脱フラスコの夢を見るか

脱ニートを目指す絵描きな引きこもりが、主に週間・月間・年間ごとに振り返りを残すブログ。

#31 イラスト中間報告(6月第4週)

 2ヶ月ぶりの中間報告。
 週の半ば、水曜日までイラストを完成させて公開したら書こうと思っているけど、なかなかそううまくいかないもの。

 

 今回は今週中に描いたイラストと、前回の週間報告で書けなかったイラストについて触れようかと。

 

yonaga-n.hateblo.jp

 

 まずは今週描いたイラストについて。
 今月中に取り組みたい、と前回の週間報告で書いたものの1つ、『アイコンキャラの背面』ができたから、作業の流れに沿って綴っていこう。

 

 下描き、グレースケール

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 前面を描くとき、3Dモデルから素体をつくっていた。
 その背面も取っていたから、素体を描くのはさほど難しくはなかった。

 

 とはいえ、後ろ髪を今までまったく考えていなかったり、羽織の袖やサンダルが後ろから見るとどんな風になるかを調べたり考えることに時間がかかったと思う。

 

 そして、こう背中を見たとき、なにか入れたいな、と思った。
 そんな感じのことを画像と一緒にツイートしたところ、フォロワーさんから和柄がよさそうと言われて、もう少し掘り下げてみたら牡丹が似合う、と言われた。

 

 アドバイスしてくれたフォロワーさんは、あくまでこのキャラと牡丹の印象が似合う、ということで勧めてくれたが、実は牡丹の花言葉は結構すごかった。

「風格あるふるまい」
「王者の風格」
「富貴」
「壮麗」
「誠実」
「恥じらい」

 

 花言葉を調べた瞬間、『ファッ!?(˚ω˚ )』ってなった。
 いやほんとまじで。

 

 牡丹を勧めてくれたフォロワーさん、めっちゃセンスあるよ。

 

 というわけで、牡丹に関するイラストをひたすら調べて、よさそうなものを探してみた。
 案は1つに限らず、とりあえずなんでもかんでも試してみた。

 

 

 

 牡丹と言っても、色が様々ある。
 白に赤、ピンクや紫などなど。
 その中で紫は『牡丹の中の牡丹』と呼ばれる写楽という品種(?)らしい。

 

 完成

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 結局、花紋みたいな感じの、紫色の牡丹を入れることにした。

 

 +前面

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 前面と花紋と合わせてみた。

 

 ここで気づいたのが、髪の描き込みが蛇足だったな、ということ。
 髪に限らず、全体的に前面と背面との質感が変わってしまっているように見える。
 前面と背面の質感を統一するのが、今後の課題の一つだ。

 

 また、剣の見た目も若干違う。
 これについては、まだイメージが固まっていない、というのがある。
 形状自体、今は無骨な感じになっているが、今後はもう少し刀身を流線的にしたいと考えている。

 

 だから、このアイコンキャラのデザインが確立するのはもう少し先なんじゃないかな、と。

 

 それと、色づかいももう少しシンプルにしたほうがいいと思った。
 あくまでキャラクターデザインだから、あれやこれや陰影とか質感の描き込みは不要じゃないかと。
 つまり、絵に対する引き算ができていない、ということだ。
 もし1枚絵を描くとなれば、見せたい要素のために色々足し算することになるけど、キャラクターデザインなら最低限を求めたほうがいいと、これを書きながら思った。

 

 さて次に、前回の週間報告で書けなかったイラストについて。

 

 いつもお世話になってる方に色々質問して、答えてもらった要素を詰め込んだ、『青春とは何色か』をテーマにした1枚。

 

 昨日ようやく公開許可の返事がいただけたから、遅ればせながら所感を綴っていこう。

 

 下描き

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 青春の色について、青と白、夏空、というワードをいただいたから、それに基づいた構図にしてみた。
 構想としては、夏空の下、屋台の並ぶ祭りの中、食べ歩きする二人の女子高生。

 

 背景描き込み

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 アイレベルはやや下の位置にしたものの、それでも右手に並ぶ屋台のパースに違和感を覚えて修正。
 それに合わせて、背後に屋台を並べてみた。

 

 正直屋台なんて描いたことはない。
 リアル寄りな感じに描ける感じもなければ、だらだら時間をかけるわけにもいかなかったし、あくまでサブのサブ的な順位だから記号化した。
 ……と、今のうちに言い訳をしておこう。

 

 

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 とはいえ、雲くらいなら描けそうな気がしたから頑張ってみた。
 ひたすら雲の描き方が書いてあるサイトや動画を観て、入道雲っぽくなるように。
 ここまで描いたものの、実際は8割近くが埋もれるんだけど。

 

 完成

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 ラフ段階とか全然残していなかったから、いきなり完成形。

 

 屋台は優先順位を低くするために、ガウスぼかしをかけてぼかした。

 

 なおかつ、左のJKがこのイラストのメインなため、顔回りになにも置かずに空間をつくった。

 

 粗密感、というらしい。

 

ichi-up.net

 

 めちゃくちゃ描き込むところと、あえてほとんどなにも描き込まないところをつくることで、視線誘導を促す、というテクニック。

 

 ぶっちゃけ、「へぇー、そういう見られ方をするんだぁ」的な感じでこの粗密感を取り入れてみた。
 イラストを見たとき、自分の視線がどう動いているかなんて気にしたこともなかったし。

 

 加えて、これには三分割法を取り入れている。

 

 画面を縦3・横3の9つに分ける、という構図のやり方。

ichi-up.net

 

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 9つに分ける分割線に、さらに斜めの補助線が入ったものを取り入れてみた。
 この分割線と補助線については、結構有名なイラストレーターのさいとうなおき先生の講座動画から学んだ。

 

www.youtube.com

 

 線が交差するポイントに、特に見せたいもの、つまり主役を置く。
 その他サブ的な要素は交差点からはずす、とのこと。

 

 だから主役のJKの目が交差点に来るように配置してみた。

 

 ある意味、本作品は構図を意識して描く練習にもなったんじゃないかと思う。
 構図はまだ他にも様々あるから、今後はそれらを意識したイラスト制作をしていこうかと。

 

 特に今月中の目標の1つ、自作小説の『青春回帰の幻想戦記』の表紙について、2つ目になる今回は構図を意識したものにしようと思案中。
 今月中に仕上げられるよう頑張る。

 

 というわけで、中間報告はこれにて以上。

 

 ここまで読んでくれたことに感謝を。